ルー・サロメ 善悪の彼岸
◉ルー・サロメ 善悪の彼岸◉ ――ニーチェ・リルケ・フロイトを生きた女 ルー・サロメの本名は、ルイーズ・フォン・サロメ。ロシア皇帝に仕えるグスタフ・フォン・サロメ将軍の第六子として、1861年にサンクトペテルブルグで生まれた。幼い頃から利発聡明で、それを見抜いた教会のギロート神父から、17歳の少女が消化できるとは思えないほどの、ありとあらゆる知的訓練を受ける。キリスト教、仏教、ヒンズー教、マホメット教を比較しながらの宗教現象学の根本概念、哲学、論理学、形而上学、認識論、フランス古典主義演劇、デカルト、パスカルの哲学、シラーなどのドイツ文学、美術史、世界史、オランダ語、カント、キルケゴール、ルソ…
2016/03/20 00:00