To early to end
友人であり、兄のような、いや、本当の家族よりも家族だった、そんな人間が自ら命を経った。 4月末。訃報を受けてから、ずっとどこかで嘘なんじゃないか、本当は生きていて、池袋あたりで偶然出くわして、「おお、久しぶりじゃん」なんてあの抑揚のない特徴的な声で、少し嬉しそうに話しかけてくれるような気がしていた。 先日、その友人(以下Kとする)の追悼イベントがあった。私が写真を撮るようになったきっかけはKのバンドだった。イベントの写真を撮り終えて納品してから、ああこれで本当に終わってしまったのだと、空虚感に襲われている。どうしようもなく、寂しい。会えないことが。会えなかったことが。私や、彼の周りの友人たちで…
2023/08/23 22:21