氷の王子は花の微笑みに弱い 第三章02
「でもね、アリア。殿下のことを狙っている女性はたくさんいると思うの。アリアは殿下とどうなりたいの?」 向かいのソファに座るバーサに見つめられる。 サディアスのことを頭のなかに思い描くと、心臓の脈動が強くなった。そういうふうに感じた。 「サディアス様のことが好き。できるなら、結婚したい」 バーサはわざとらしく「ええっ?」と訊き返す。 「できるなら、で……いいの?」 彼女はとき…
2019/04/27 06:05
2019年4月 (1件〜100件)
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