ガラスの林檎たち 64
「どんな夢だよ、それ」思い当たる節は司にも確かにある。あの悪夢のような雨の日、、自分はそこに全て置いてきた。彼女を好きな気持ちも。彼女を好きだと思う自分も。何もかも否定して。残酷な女だ、自分に釣り合わないド庶民だった、彼女となんか最初から出会わなければ良かった。憎め、嫌え、呪え。様々な負の感情だけを自分の中に押し込めたくせに。彼女を一目見るとどうしても自分は彼女をうっかり愛してしまうらしい。あの雨...
2017/06/12 01:43
2017年6月 (1件〜100件)
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