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さやさやと流るるが如く・3
投票はこちらからどうぞ!!キャラを追加される方は、重複がないかよくご確認ください!!本編は投票所の下にあります!! FC2投票 無料アクセス解析 「すみません」と声を掛けられて振り返ると、1メートルくらい先に男性が立っていた。「あっ」
2019/07/31 00:02
さやさやと流るるが如く・2
★投票所のコメントより「投票所をトップに設置して欲しい」というご要望がございましたので、この記事以降は投票所をTOPに置きます。確かにスマホから閲覧されておられる方々は記事を探さないと投票出来ないですね。気が利かなくてすみませんでした!!教えてくださった方~ありがとうございました! FC2投票 無料アクセス解析 『江原商店』の見張りを交代してすでに2時間が経った。すぐに交代する、と言ったはずの下津...
2019/07/30 00:02
さやさやと流るるが如く・1
毎朝、同じ時間に家を出て、同じ電車に乗る。車両も同じ。事故や荒天など突発的な出来事がない限り、俺はそれを繰り返す。判を押したような生活をしていると、駅のホームにも顔馴染みの一人や二人は出来るものだ。互いに朝の挨拶したり声を掛けたりはしないが、目が合った時に軽く会釈すると向こうも会釈を返してくれたりもする。だが会釈を交わした人が隣に立ったとしても、特に会話などは無い。どちらかが声を掛けるわけでもな...
2019/07/28 00:02
さやさやと流るるが如く【目次】と【登場人物紹介】
【目次】【登場人物紹介】*ネタバレになるので、しばらくの間は書き込んでいない人物があります。永瀬欧介(ながせおうすけ)28歳・・・『下津浦物産』勤務水内叶多(みずうちかなた)26歳・・・下津浦明鷹(しもつうらあきたか)28歳・・・『下津浦物産』勤務、社長の長男、永瀬とは同期入社...
2019/07/27 23:00
さよなら三角、また来て四角・70【最終回】
「きったない字。ミミズの這ったような字って言うけどさ、まさにこれだな」南出は久木原から渡された手紙を読み、呆れたように言うとダイニングテーブルにそれを置いた。
2019/07/26 00:02
さよなら三角、また来て四角・69
南出が出勤する。スーツではなく、シャツとチノパンというカジュアルな服装で。自由業、という格好で出掛ける南出は生き生きしている。慣れない仕事で四苦八苦しているのではないかと心配したが、案外そうではないらしい。元々営業職の彼は、喫茶店で客と接するのも苦にはならないようだ。勤務時間は短く、ランチタイムまで。それ以降はママから玉子サンドウィッチの作り方を習っている。 アルバイトとして働きながら玉子サンド...
2019/07/23 00:02
夏の盛りのセレナーデ~黒川嘉美の午後4時
★皆さま、去年の猛暑を覚えておいででしょうか?ただただひたすら暑かったですね。何を今更?とお思いでしょうね。そうです、去年書いてお蔵入りとなっておりましたSSです。暇な時に引っ張り出して、今年どこかのタイミングでUPしようと思っていたのですが・・・。今日は一日中バタバタしておりまして、「さよなら三角、また来て四角」の方を推敲する暇がなかったものですから。一年掛かってUPしちゃいます。すみません。 ...
2019/07/21 00:15
さよなら三角、また来て四角・68
布団とスーツケースを部屋に運び込み、一息吐いたのは深夜1時。部屋に入った南出は、「俺がいないからって悪さしてたんじゃないか?」と軽口を叩く。それが冗談だとわかってはいるが、この3日間、南出の事ばかりを考えていた久木原を怒らせるには十分だった。「俺はな!」腹立ち紛れに冷蔵庫を開けて、この3日間焼き続けた大量の玉子焼きを取り出して見せた。バンッと勢い良く、大皿をダイニングテーブルに置くと南出は目を丸...
2019/07/20 00:02
投票所を設置しました!!
皆さま、いつもご訪問ありがとうございます!!2014年3月に開設しました当ブログも6年目を迎え、もうすぐ70万HITを迎えようとしております。これというのもご訪問くださる皆さまのおかげです!!感謝しかございません!!ありがとうございます!!さてさて、本題です。これまでキリ番はご報告頂いた方からリクエストを受付ておりましたが、今回は投票所を設けてみようと思い立ちました!!どうでもいいや、とおっしゃる...
2019/07/19 00:48
さよなら三角、また来て四角・67
「安定した生活を捨ててか?相談くらいしろよ」《ケサランパサラン》で雇ってくれと頭を下げた南出に対して、久木原の口から出たのはまるで親か先生のような台詞だ。それを聞いた南出は、呆れたような表情で久木原の肩を押す。「お前だってそうだったろ?」そう言われてしまう程、久木原の言葉には説得力がない。久木原も誰にも相談せずに、いきなり会社を辞めたからだ。「・・・だが!」南出の目は静かだった。彼は
2019/07/19 00:02
さよなら三角、また来て四角・66
電話を切った久木原は、南出の残していった荷物を見つめて呆然としていた。 確かに彼はここで生活していた。ここに在る荷物は
2019/07/18 00:02
さよなら三角、また来て四角・65
南出から返信がない。電話もない。2泊の出張と聞いていたが、黙って出て行ったのはおかしい。子どもではないから心配はいらない。そうは思うが、連絡を絶っているのはおかしい。久木原は自分が放置された子どものような気分になっていた。 今夜は鰹の出汁を取り、猪俣の手が空くまでここで練習してから《ビストロ・325》へ行くようにした。店を閉めてからも何度も電話するが、南出は電話に出ない。メールの返信もなくどうし...
2019/07/17 00:02
さよなら三角、また来て四角・64
昨夜のメモを見ながら、砂糖、麺つゆの量をきちんと計り玉子焼きを焼く。昨夜は南出と連絡が取れないままだった。南出は明日になれば戻ってくるわけだから特に焦りもなく、むしろ玉子焼きの練習時間が取れて都合がいい。戻ってきた南出にサンドウィッチを食べさせたい、喜ばせたい。それだけで久木原は玉子焼きと向き合っていた。 猪俣はテフロン加工のフライパンで軽々と玉子を巻いていったが、同じようにやっているつもりでも...
2019/07/14 00:02
さよなら三角、また来て四角・63
山下が帰った後も、客足は絶えなかった。一度に何人も入ってくるわけではないから久木原一人でも何とかなったが、今日は閉店時間になっても店を閉められなかった。そんなわけで南出に連絡を取る事も、岩本の心配をする事もなく、玉子焼きにチャレンジする事も出来ずに一日の営業が終わった。本来ならこれが当たり前なのだが、これまでが暇過ぎた久木原には特異な出来事だった。 19時を20分ほど過ぎて漸くシャッターを下ろし...
2019/07/13 00:02
さよなら三角、また来て四角・62
「ところで、新しいメニューは何か思い付きましたか?」山下はコーヒーを飲み頷いた。コーヒーの味には満足したようだ。一番困る事を尋ねられて、久木原はあっという間に窮地に陥ってしまった。猪俣の貴重な時間を掠めとり、《ビストロ・325》のスタッフに迷惑を掛けながらの10日間。何の成果もないままだった。「それがなかなか・・・その、成果がなくて申し訳ないです」バツが悪くて頭に手をやりポリポリと掻く。情けないが...
2019/07/12 00:02
さよなら三角、また来て四角・61
その後も入れ替わり立ち代わり、客が入ってくる。コーヒーだけならいいが、サンドウィッチやパンケーキの注文が入ると一人では店が回らなくなる。レジに商品の説明、調理、ラッピングと忙しく対応しながら久木原は嬉しい悲鳴を上げた。「少々お待ちください」、「大変お待たせしました」という言葉を何度も使った日は初めてだった。《ケサランパサラン》がこんなに盛況だった事はかつてない、と言っていい。改装後はそれなりに忙...
2019/07/11 00:02
さよなら三角、また来て四角・60
藤田の着信の後に岩本からの着信があった。着信時間は午前0時40分。バイブレーションの振動にも気が付かなかった。今は午前2時。「ヒロム」時間的には、岩本が華恵の店に行き話しが付いた、その報告の電話と考えてもいいのだろうか。折り返し電話しようかとも思ったが、思い直して久木原は電源を切った。もしかしたら岩本とはこれで最後になったかもしれない。彼は華恵の手を掴んでくれただろうか。それとも・・・。岩本の悲...
2019/07/10 00:02
さよなら三角、また来て四角・59
★18歳未満閲覧禁止です。年齢に達しない方は回れ右でお願いします♪ 南出は久木原が起き上がるのを許さなかった。上半身を起こそうとすると胸を押される。久木原の穿いていたボトムスを下着ごと脱がせてソファーの下に放ると、シャツのボタンに手を掛けた。「理季」プチッと一つ、ボタンが外れた。指の動きが艶かしくて、先程までその指が自分の雄を掴んで動いていたのを思い出すと、下腹がグッと重くなる。「何だよ」照れもあり...
2019/07/09 00:02
さよなら三角、また来て四角・58
★今回18歳未満閲覧禁止です。年齢に達しない方は回れ右♪ ソファーに横たわった久木原に、南出が圧し掛かってくる。その重みを感じて、今更ながらに友人から恋愛対象へと切り替えることに抵抗を感じていた己が、いかに馬鹿だったかを思い知らされた。南出と仲良さそうな藤田に対して嫉妬した。《ケサランパサラン》のメニューの参考になれば、というもっともらしい理由を手に入れた藤田が妬ましかったのだ。それを素直に認めて、...
2019/07/07 00:02
さよなら三角、また来て四角・57
南出は鼻歌を歌いながらバスタブに湯を入れている。その曲がかなり前に大ヒットした恋愛ソングだと気付いた久木原は、馴染みのある曲のサビの部分を頭の中でリフレインさせている。特に思い入れのある曲ではないが、当時に気に入って着ていた服や学食のランチ、皆で通っていたハンバーガーショップの店先など、どうでもいい事が思い出される。当時の記憶をかき集めてみたが、その曲が流行っていた頃に付き合っていたオトコの顔も...
2019/07/06 00:02
さよなら三角、また来て四角・56
縁を金で縁取り大輪の青い薔薇が描かれた豪華なカップ&ソーサーはヨーロッパの香りがする。このようなコーヒーカップは今時のカフェではお目に掛からないが、喫茶店が主流だった時代にはこれがステータスだったのだろう。大切に使われてきたに違いない華やかなカップ&ソーサーは、この店の象徴のようだ。「ママのサンドウィッチ、美味いんだ」白い皿に白い紙ナプキンを折って敷き、三角形に四等分にされたハムとキュウリのサン...
2019/07/05 00:02
さよなら三角、また来て四角・55
「ここ。前からお前を連れて来たかったんだ」「ここに?」地味な喫茶店は、おそらく昭和の時代からここにあるに違いない。有名なコーヒーメーカーの名前が大きく描かれた看板も、年季が入って赤い所は色が薄れてしまっている。「藤田さん、気付いてないから。早く!入るぞ」南出は久木原の意見は一切聞く気はない、とばかりにドアを開けた。「いらっしゃいませ」初老の男性と女性がカウンターの中からこちらを見ている。初老の男性...
2019/07/03 00:02
さよなら三角、また来て四角・54
「南出さん、もう1軒行きませんか?」3人で割り勘で支払って路地に出ると、藤田が南出の腕を掴んで誘った。「俺、明日はイベントの準備で山梨に出張なんだ」「ああ、例の野外ライブ?」「そう。車で行くんで遅くまで飲めないんだよな」そう言いながら南出は、久木原を見てスマホで時間を確認した。午後10時。車で行くのならば、そろそろ酒は控えた方がいい時間だ。野外ライブ、とは何の事か。久木原は初耳だったが藤田はすでに...
2019/07/02 00:02
2019年7月 (1件〜100件)
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