「ひとりの女子高生のために駅が存続する」という話は「美談」なんかじゃない
. ぼくの地元、北海道遠軽町(ここは旧・白滝村)の駅が廃止になることについて、「たったひとりの女子高生のために廃駅が延期されるなんて!」という美談で、遠く海外まで広く拡散されている。irorio.jpこの話に、たぶんメディア関係者(働いていた広告会社はやめたけど、いま通っている大学院はメディア表現研究科)で一番感心を寄せている人のひとりとして、いろいろ考えることがあったので、書いておきたいと思う。 まず、これはいい話なんかじゃない。JRのような強い(と思われている)機関が、「田舎に暮らす一人の女子高生」という弱い(と思われている)存在を守る、というのは、いわゆる「美談」だ。得てしてみんなそうい…
2016/01/16 22:26