天使にラブソングを 9
「・・・・っ」熱めのシャワーが肌を打つ。人から受けた邪気をまとった肌を流れていく湯は落としするすると排水溝へと流れていく。ヨンファは自らの肌に触れ複雑な表情を浮かべた。「上のやつらには見せられないな」自嘲気味にぼそりと呟いた言葉は水音に呑み込まれていく。地上へ堕ちてから数年。人として今は存在しているヨンファに上からのコンタクトは一切無かった。未練も後悔もないけれど時折考える、美しく厳しい上司や弟の...
2019/08/17 00:48
2019年8月 (1件〜100件)
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