胃癌の腹膜播種性転移に対する温熱療法の経験

胃癌の腹膜播種性転移に対する温熱療法の経験

「癌細胞は正常細胞に比べて高温に弱い」との仮説に基づき、胃癌大国であった日本において全国各地の大学で導入されたのが「持続温熱腹膜灌流法(Continuous hyperthermic peritoneal perfusion; CHPP)」でありました。1980-90年代に金沢大学、千葉大学、長崎大学、福井大学、弘前大学、鳥取医科大学、その他、その後は静岡県立がんセンターで盛んに行われたこの治療法は、胃癌の腹膜播種症例における生存期間の有意な延長が示...