「ですから、神獣鏡というのは、住吉とか稲荷とかの神々をあらわしたものと勘違いをしてはいけないわけです。西王母(せいおうぼ)や東王夫(とうおうふ)などの仙人の世界です。そういうものを宗教として中国でまとめ上げられるのが、西暦4世紀の初め、つまり前方後円墳のはじまりの時代なのです。葛洪(かつこう)という学者が出て、一つの宗教にしてゆき、それが道教になるわけです。」by森浩一
「森浩一の語る日本の古代1 倭人・クマソ・天皇」②森浩一前回に続く。以下、一部引用する。*西暦4世紀の中国の華中で、不老長寿へのあこがれが宗教として形を整えてきます。もともと中国人は非常に不老長寿へのあこがれが強い。・・・・・(中略)・・・・・不老不死、不老長寿、これは紙一重です。その不老長寿が実現した想像上の世界を神仙(しんせん)界とよぶわけです。その神仙界を図柄であらわした鏡が神獣鏡なのです。...
2025/05/31 17:41