長谷寺本堂
奈良県桜井市初瀬に長谷寺(はせでら)があります。長谷寺本堂は奈良時代の創建後、室町時代の天文5年(1536)までに7回も焼失したそうです。豊臣秀長の援助で天正16年(1588)に新しい堂が竣工しました。現存する本堂は徳川家光の寄進を得て、正保2年(1645)から工事に取り掛かり、5年後の慶安3年(1650)に落慶したものです。本堂には、本尊十一面観世音菩薩が祀られています。正堂(しょうどう)と礼堂(らいどう)からなる双堂(ならびどう)といわれる形式で(相の間を挟んでいます)、本堂は間口7間25.9m、奥行4間27.1mと大きな建物です。単層、入母屋造りで本瓦葺き、正堂は一重裳階(もこし)が付いています。相の間と礼堂は清水寺本堂と同じ懸造(かけづくり)で、間口4間、奥行9間、単層、入母屋造り、妻入、本瓦葺き...長谷寺本堂
2023/09/30 04:27