ラストピース

ラストピース

「ラストピース」希望という名のついた太陽が今日を燃やして生きていく触れたくて走ったあの日手を伸ばしため息ついたなりたくてなれなかった情けなくて自分を恨んだ人が夢を追うから儚いなどとつまらない辻説法を聞くうち時代という不可抗力がドタバタと集団占拠世論という同調圧力がバタバタと民族大移動誰もが駆けだすように今から消え去ったいや、僕だけが目的地を持たなかった自分が悪いのか、周囲が悪いのか、誰も悪くないのかわかりきっている答えを見つからないふりして探して回るそうやって毎日暮らしてきた、今もこれからも公園のベンチ脇に一匹だけ取り残された猫何もひとりきりになりたかった訳じゃない僕は真剣、いつも真剣勝負でもいつもひとりぼっちなんだ誰も気づかないけれど心はSOSを常に発している完成には程遠いけれど、なんとなく結末が見えたすべて...ラストピース