弱さを認める強さ
物議を呼ぶ結末から少し経ち、徐々に西野監督の下した決断の重さが分かってきた。ビハインドの状況で長谷部を入れると分かったとき、武藤に代えることは読めても、十数分に及ぶ談合のスイッチと読めた人はどれほどいただろう。読めなかった時点で、俺たちは西野監督の目線には立てていない。 あの決断は要するに、日本がこのまま攻めるよりも、時間潰してコロンビアの勝ちを祈る方が決勝Tに進める可能性が高いと判断したということだ。自力よりも他力の方がまだ信じられる、と。それはつまり自らの弱さを認めているということ。その上で、一番確率が高いと考える方法を選んだということ。 自分の弱さを認めるのは簡単なことじゃない。強がって…
2018/06/29 02:39