欠片を求めて(12)
勤務を終え、病院のエントランスを出た平木の先に植木の縁に腰掛けこちらに手を振る少女。「平木先生ー」以前と同じ笑顔を見せる。「こんな所でどうしたの?診察は?ちゃんと行ってるの?」平木は、一気に質問をする。少女はめんどくさそうに「そんなことより、ちょと付き合ってよ。」強引に腕を絡ませ引っ張る。「一体どこに行くんだよ。それより腕を放してくれよ。」「恥ずかしがらないの」可笑しくて仕方がない様子だ。少女に連...
2017/05/05 22:32
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