「春の目覚め作戦」バラトン湖の戦い(1)
第二次世界大戦の最後の幕引きとなったバラトン湖周辺で起こったナチスドイツ軍最後の戦車戦がハンガリー史上、最も悲惨な戦争の結果になってしまった。この時、既に日独伊三国同盟に加わって大戦に突入したハンガリーであったが、政策の不一致からドロップアウトし、1944年の3月にはブダペストはドイツ軍に占領されてしまい、同年10月にはナチスドイツ軍の傀儡政権の「矢十字党」が政権についていた。そのひと月前の9月にはソ連軍がユーゴスラヴィアを越えて、ハンガリー国境に侵攻し、12月にはソ連軍がブダペストを包囲したのであった。遂にドイツ軍の激しい抵抗も叶わず、1月18日にまずペシュトが、2月13日にはブダがソ連軍によって陥落、解放された。ドイツにとって残された石油産地はツッステルドルフ(オーストリア北部)とバラトン湖の南部だけになっ...「春の目覚め作戦」バラトン湖の戦い(1)
2019/08/29 16:55