天候は今ひとつだったものの、フェスティバルは一週間遅れで無事に終了した。事件の後でもあり、開会式のマオリ式セレモニー後に、乳国国歌を流したことにははからずも大きな意味を持つことになった。おそらくは国歌の手話バージョンを見たことのある人はほとんどいなかっただろうけれど、一緒に歌う人も、涙する人もいて、印象的な出し物になったようだった。日本では、公立学校の式典でさえ国旗掲揚や国歌斉唱…
モスク襲撃事件が起きてからの乳国の人々の反応は、この国が移民に対してどのような姿勢なのかをストレートに反映していて、アメリカやヨーロッパ、オーストラリアで起きているような反イスラムの空気はまったく感じることがなかった。人々は近隣のモスクを訪れ、亡くなった人たちを弔う集会を開き、乳国人としての団結を見せてくれた。ISISは、イスラムへの攻撃には報復するなどと、勝手に政治利用しているよう…
金曜日にクライストチャーチのイスラム寺院でテロが起きた。第二次大戦後の乳国史上、もっとも大勢の人が殺された事件になってしまった。犯人はいわゆる白人至上主義者で、反イスラムに染まって、かなり周到に計画しての犯行だったようだ。クレイジーな犯人は当然だが、公判でも、日本人が容疑者に期待しがちな反省などしているはずもなく、自分は正しいことをしたという自信にあふれているように見えた。…
12月からドイツに交換留学に行っていた長女がやっと帰ってきた。ステイ先はかなり好条件の家庭で、大きな部屋もあてがわれて、いろいろとがんばっているのはSNSで毎日あれこれ報告を聞いて分かってはいた。もちろんすべてがパラダイスというはずもなく、ほろ苦い経験もあったようだが、それでも友だちができたり、以前こちらで知り合った家族と再会したり、オンラインで友だちになっていた人とも対面したりと、な…
西洋世界のニュースを見ていると、元来違っている物事に対して、もう一方を失墜させることで自分の側を相対的に上に置こうというやり方が多くて、日本人的な価値観からみて、もやもやすることが多い。一方で違いを認めると言いながらも、相手が間違っていると批判することで自分を正当化する。日本は画一的だから、という偏見が日本人にはあると思うが、こうした点ではもうちょっと柔軟な部分があることも日本人…
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