自分しよう、どんな時も、自分が正しい
山田詠美「つみびと」を読む、重すぎた重すぎることはいつもあった。普通にあった。母が歌声喫茶の楽譜をくれた。「私の髪に火がついて手と目が焼けてしまったの」という言葉で悲しすぎていっぱい泣いた。原爆ということを知ったのだ頭のいい貧乏な子が生垣を自転車で壊した。じじいが弁償しろと言い、できないと少年がいうと「100回頭を桶で殴らせれば許す」本人了承のもと100回叩きが始まるが気を失い、その後障害者になった。子供の心に染みる暴力というのは色々ある。でも、じんわりじんわりの暴力を描き切ったのかな、と今は思う。読んだ当初は地獄気分になった。大阪で実際あった幼い子二人を部屋に閉じ込め、死なせてしまった母親を書いている。たった誰か一人が母子寮であるとか、何か彼女のために捨てるのではなく、変わるものを差し伸べられなかったんだろう...自分しよう、どんな時も、自分が正しい
2019/07/29 21:03