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2012/7/11、6年の不妊期間を経て自然妊娠するも、全前脳胞症で初めての赤ちゃんを人工死産しました。

ゆきねこ
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2012/08/26

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  • 新しい命を授かりました。

    ブログを訪問してくださってありがとうございます。 長い間更新していませんでしたが、人工死産を経験した後、まもなく再び赤ちゃんを授かることができました。現在8か月、出産予定日は2013年7月1日です。 ブログを読んで下さった方、また励ましのコメントを下さった顔も知らない方々…、辛い経験をされた多くの方々を想い、想われ、感謝の中で妊娠することができました。人間って温かい…

  • あいさつ

    ブログに訪問してくださってありがとうございます。 2012年7月11日、結婚して6年目で初めて授かった赤ちゃんを妊娠18週と1日で人工死産しました。 全前脳胞症(ぜんぜんのうほうしょう)という名前の、産まれてきても短い生涯か、重篤な障害をもって生きることを余儀なくされる障害でした。 私たち夫婦は障害がわかる前から、お腹の赤ちゃんを「笑顔」という名前で呼んでいました。 「あなたがお腹に…

  • 1-1.結婚とマラソン再開

    私たちは2006年6月、夫39歳、妻27歳の年に、結婚しました。同じひつじ年生まれの12歳差の夫婦です。 私(妻)は大学卒業後就職しましたが1年で退社、その後入学した大学院では体調を壊し、結婚を機会に大学院をやめました。 結婚した年の秋、契約社員として事務職に就きました(こう言っては失礼ですが、子供が出来るまでの1〜2年、働ければいいと思ってい…

  • 1-2.ステップアップした不妊治療

    それでも、家族を大事にしよう、体を大事にしよう、赤ちゃんを迎えよう、そう思うようになり、だんだん走ることに執着しなくなりました。 2010年冬から地元の婦人科でAIH(人工授精)を5回やりました。AIHは5〜6回が限度です。それ以上やっても妊娠率は上がらないそうです。 5回やっても結果はダメ。そうなると、また婦人科に行くのが嫌になります。不妊治療はお休みすることも大切とよく言われています…

  • 2-1.妊娠判明

    2012年4月10日。前回の生理が3月1日開始。40日目が近づいても生理が来ません。 私は体への酷使がたたり、この頃の生理周期は31日〜33日と比較的長い方でした。以前は42日だったこともあります。期待しては何度も裏切られてきたので、もう妊娠検査薬を使うのも諦めていました。しかしもう一日、もう一日と待ちましたが、なかなか生理が来ません。とうとう4月10日の朝、トイレで検査してみました。 こ…

  • 2-2.不安と喜び…

    6月7日、地元の総合病院に12週前後(4か月)の妊婦健診に行きました。12周を過ぎ、初期流産という不安もクリアし、6月初旬には仕事も辞め、のんびり妊娠生活を楽しむ予定でした。経腹エコーで、羊水の中で笑顔がぴょんと飛ぶのを見て安心していました。ところが先生に、経膣エコーでもう一度見ましょうと言われました。経膣エコーで、と言われても何も疑問を持たなかった私に、先生は突然こう言ったのです。 …

  • 3-1.告知

    6月20日、3回目の大学病院です。さすが大学病院とあって、若い先生もたくさんおられます。2回目までは、若い先生たちがエコーを見てくれたのですが、今回は、主治医であるベテランの先生が直接エコーを見てくれました。ゆっくり時間をかけて見てくれて、私は不安になりつつも膀胱に影がないのを見てホッとしていました。 しかしその後、診察室に呼ばれて悲しい話を聞きました。大脳が発達していない全前脳…

  • 3-2.全前脳胞症とは

    全前脳胞症について、ネットで調べました。調べては涙し、苦しくなることばかり。だけど同じ思いをしている親御さんが、たくさんおられることも知りました。 全前脳胞症は、大脳が形成される妊娠3-7週の頃、何らかの原因で脳が正常に形成されない(大脳が左右に分離できない)障害です。顔面奇形を伴うことが多く(単眼や口唇口蓋裂その他)、障害の程度には差がありますが、産まれてきても短命であるそうです…

  • 3-3.カウンセリング

    産みたい、けれど産めないのは分かっている。私は気にかけてくれていた友人に連絡を取りました。彼女は優しく私の話を聞いてくれました。 さらに心の支えが欲しかった。でも親友に言ったら…いや言えない。親友にはしばらく言え ませんでした。 苦しかった。もう選択肢は自分の中では一つしかないのはわかっていたけれど、その事実を受け入れることが苦しかった。 少し前に、お世話になった職…

  • 3-4.大切なものは…

    一週間後の検診を控え、もう大脳が形成されることはないと言っても、奇跡が起こるのではないかという気持ちと、あきらめる気持ちと、両方持っていました。 笑顔は、意思を持って生きることができない可能性が高いということ、または特別な医療機械につながれて命を生きるであろうこと、それは「真に」生きていることになるのだろうか。しかしそれは私たちがどんなに考えても推測しても、それは直接笑顔に…

  • 3-5.夫婦で説明を受ける

    6月26日、夫と4回目の大学病院に行きました。夫も一緒に見守る中、経腹エコーで前週と変わらず脳の発達異常が確認されました。奇跡は起こりませんでした。 先生は、「今のところ顔面奇形は見られない。しかし、脳の状態からすると重篤の可能性がある」というようなことを言っていました。 こういっては何ですが、顔面奇形がないのは、少しホッとしました。産まれてきても母親がショックを受けて見ない…

  • 3-6.残りわずかな時間を大切に過ごす為に

    笑顔との残りわずかな大切な時間をどう過ごしたらいいんだろうと思いました。ほんの少しですが、意識してやったことを書き記します。 【音楽】 私は残りわずかな日々、ぬるいお風呂に長湯をしながら、笑顔のいるお腹をさすって声をかけ続けました。 「来てくれてありがとう。」 「もうすぐお別れだけど、心から愛しているよ」 その頃は、笑顔の歌を何曲か作っていました。子守唄のように優しいメ…

  • 4-1.入院前日<br />

    7月8日(日)。夕方、実家の母が来てくれる予定です。入院する私に付き添うため、そして家のことをやってもらうためです。 その日の昼間は、夫が仕事だったため、一人掃除が終わってから、庭仕事…と言っても、ラベンダーの収穫をしました。花が開く前に収穫しないと、枯れた後がみっともないからです。また飾るにしても美しい飾りにならないのです。 お腹の笑顔と一緒にラベンダーを刈りながら、…

  • 4-2.入院一日目~与えられた環境に感謝~<br />

    7月9日(月)、母と電車で札幌に行きました。雨が降っていましたが、札幌は上がっていました。 10:00に入院の手続きをし、病棟へ行き説明を受けました。一番の心配だった「個室がとれるか」という問題は、私が聞く前に看護師さんの方から「別料金がかかりますが、個室でもよろしいでしょうか?」と言われ、準備してくださっていたことを心からありがたく思いました。普通の妊婦さんと一緒の部屋だったらどうし…

  • 4-3.入院二日目~自分の弱さ・祈り~<br />

    7月10日(火)午前の処置の前に、突然右の胸に、トクトクと変な動きを感じられました。今思えば単なる痙攣だったのでしょうが、なぜか不安になり「現代だって、出産で命を落とす人だっている。もし明日、命を落とすことになったらどうしよう」と考えてしまいました。それまで、笑顔と一緒にどこか外国の深い湖に沈んでしまいたい、誰にも知られずに二人で一緒に…そんなことを思っていました。しかし、いざとな…

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