山紫水明の地 その9

山紫水明の地 その9

今年のゴールデンウイークも、長女が畑の手伝いに来てくれた。というよりも、鍬の扱い方をマスターして、むしろ主戦力になって、「お母さん、戦力外過ぎ」と私を𠮟るほど、頼もしい存在だった。母と私と娘の、3世代水入らずで過ごした数日間は、やがて貴重な記憶となるだろう。輝く新緑と、爽やかな涼風と、キジの鳴き声――忘れない。山紫水明の地その9