空っぽ について
誰もいない丘を青く染め上げるネモフィラとこの写真を見る「この目」そして視界に入る「この手」たったいまこの身体に気づくふと、身体に力が入っていたことに気づいたナンシーはその力が抜けていく替わりに静寂のようなものが自然と包み込んでくることをゆるす空と書いて「くう」と読まずに「から」と読むそこには主体のような際立った重力はなく空っぽ(からっぽ)であるこの身体とこの思考が、そしてマグカップがリモコンが空っぽでしかあり得ない「言わずもがな」を朝やけのように美しく醸し出す無為自然とはよく言ったものだナンシーは小さくつぶやく。全ては善きことのためにナンシーはステイホームへありがとうと言っておくことにした。祝日に。***お久しぶりにナンシーが登場、祝日に。物語風の気分、祝日に。せっかくだから「祈り」いうより祝います?世界を丸ご...空っぽについて
2020/04/29 11:21