『正念』としての “六官の防護”《瞑想実践の科学20》
これまで本ブログでは、『瞑想実践の科学』シリーズを中心に、ブッダの瞑想法の “作用機序” について、外堀を埋める形で様々な考察を行ってきた。 その「ブッダの瞑想法」と言うのは、端的にいえば2500年前のウルヴェーラ村で菩提樹下に禅定しニッバーナに至り悟りを開いたゴータマ・ブッダが、その瞑想法の作用機序を明確に理解した上でそれを言語化し、サールナートの鹿の苑において最初の弟子である五比丘達に口頭で伝授し、それを知的に理解して体得的に実践したコンダンニャがまずは悟りを開いたという、そのブッダ直伝の瞑想法そのものを意味する。 そしてそれこそが、私が想定する「仏道修行のゼロポイント」に他ならない。 そ…
2020/01/31 19:30