「前中西遺跡」 弥生時代中期後半の大型掘立柱建物跡を確認
第三次調査全景切抜3推定 掘立柱建物跡 上之土地区画整理事業地内において埋蔵文化財発掘調査を実施しています。平成31年1月から3月に実施した、「前中西遺跡」発掘調査において、弥生時代中期後半(約2000年前)の独立棟持柱形式の掘立柱建物跡(9.5m×3.7m)を検出しました。これは一般的な建物ではなく、祭祀に係る象徴的な建物と考えられている¥ます。 本遺跡例は、衣川及び湧水地点近傍に立地することから、水辺の祭祀(自然信仰)に係るものと判断されます。また区画である柵または塀(布掘柱穴列というべき特殊な遺構)もみられ、祭祀空間を復元するための好例であります。 独立棟持柱形式の掘立柱建物跡、柵または塀による区画、祭祀対象がみられる検出状況は、県内初の事例です。 独立棟持柱形式とは、母屋(身舎)から棟柱を支える柱が飛び出ており、特異な形状の極めて珍し..
2019/06/28 14:45