俳句で遊ぶ ~夏を詠んだ句~
福岡市は連日猛暑続きで、一昨日は38度でこの夏一番の暑さでした。日中、この暑さでは大人しく家にいる他はなく、またまた俳句で遊ぶことに相成りました。そこで、今回は俳人達は暑い夏をどんな風に詠んでいるのか、覗いてみました。よろしければ、お付き合い下さいませ。『夏雲の湧きて定まる心あり』中村汀女『張りとおす女の意地や藍ゆかた』杉田久女『暑く暗く大群衆と花火待つ』東西三鬼『美しき緑走れり夏料理』星野立子『匙舐めて童たのしも夏氷』山口誓子最初の中村汀女の句は、夏雲の力強さが自分の決心を後押ししてくれた、決心が定まったという感じでしょうか、なるほどと思いましたね。作者の中村汀女は昭和の女流俳人の第一人者。二番目の杉田久女の句は、彼女がホトトギス除名から一年後に『俳句研究』に発表した句ですが、藍浴衣という季語の使い方がキッパ...俳句で遊ぶ~夏を詠んだ句~
2020/08/28 05:40