休日、旅日和

41206-6 佐賀県武雄市（武雄）

佐賀県武雄市1：武雄■2020年2月24日（祝）【歴史】武雄は江戸時代、佐賀藩主鍋島家の親族同類の家格（支藩、親類に次ぐ高位の家臣）である武雄鍋島氏の領地だった。言い伝えによると、平安時代に藤原利仁の末裔が武雄に領地を得て、後藤氏を名乗った。後藤氏は武雄に土着し、鎌倉時代、室町時代、戦国時代と絶えることなく家を残し続けた。後藤氏関連の史跡としては、武雄市文化会館のそばの小山に築かれた武雄城がある。...

2020/02/24 23:06

41423-9 佐賀県大町町

佐賀県大町町■2020年2月24日（祝）【歴史】大町は杵島（きしま）炭鉱の炭鉱町だった。杵島炭鉱は、1909年に高取伊好が既存の炭鉱を統合し、創業した。1929年には大町に第四坑が開かれ、1969年まで稼働した。町の東部に第四坑の通風坑があり、施設の一部が遺構として残っている。第四坑が開かれる二年前には煉瓦造りの変電所が設立され、炭鉱の施設や炭鉱住宅に電気を供給していた。変電所は現存し、大町煉瓦館...

2020/02/24 22:30

41205-8 佐賀県伊万里市（大川内）

佐賀県伊万里市1：大川内（おおかわち）■2015年2月15日（日）■2020年2月23日（日）【歴史】大川内は江戸時代、佐賀藩の御用窯になった地である。1675年、佐賀藩は御用窯を大川内に移し、徳川将軍家、大名に献上するための磁器（鍋島）を、佐賀藩の厳重な管理下で生産した。大川内は三方を高い山に囲まれているため、技術の漏洩を起こしにくかった。佐賀藩は空いている一方に関所を設け、磁器生産の関係者が外に...

2020/02/23 21:24

41205-8 佐賀県伊万里市（伊万里）

佐賀県伊万里市2：伊万里（いまり）■2015年2月15日（日）■2020年2月23日（日）【歴史】伊万里は江戸時代、佐賀藩で生産した陶磁器を日本全国へ積み出した湊町（伊万里津）だった。伊万里から積み出した磁器は古伊万里と呼ばれ、江戸や大阪を中心に日本全国（1750年までは出島経由で西洋）に流通された。伊万里津は伊万里川の河口の付近に位置し、伊万里湾を経て玄界灘に出る、天然の良港だった。現在の相生橋の...

2020/02/23 21:09

41401-8 佐賀県有田町

佐賀県有田町■2015年2月14日（土）■2020年2月22日（土）【歴史】有田は、江戸時代に陶石が発見されたことで磁器の一大産地となり、現在も有田焼を生産している。朝鮮出兵において、佐賀藩は朝鮮半島から多くの陶工を日本に連れて帰った。陶工たちを指導するリーダー格に、李参平（日本名：金ヶ江三兵衛）がいた。李参平は佐賀藩領内の各地を転々とし、当時の日本で生産されていなかった磁器の生産に必要な陶石を探し...

2020/02/22 22:45

41209-1 佐賀県嬉野市（塩田）

佐賀県嬉野市1：塩田■2014年7月6日（日）■2020年2月16日（日）【歴史】塩田は、江戸時代に長崎街道の宿場町（塩田宿）だった地である。塩田では寺が本陣を兼ねており、庫裡に参勤交代中の大名等が宿泊したと伝えられている。本應寺の庫裡には、貴賓客専用の式台が見られる。行基が開基と伝えられている古刹、常在寺の庫裡にも式台が見られる。なお、塩田の周辺の山々が加工し易い安山岩だったことから、塩田は石工が...

2020/02/16 22:50

41209-1 佐賀県嬉野市（嬉野）

佐賀県嬉野市2：嬉野（うれしの）■2020年2月16日（日）【歴史】嬉野は江戸時代、長崎街道の宿場町（嬉野宿）だった地で、30軒余りの旅籠があった。嬉野は蓮池藩（佐賀藩の支藩）の領地で、嬉野藩直営の本陣（上使屋）があったが、手狭で損傷が激しくなったことから、1765年～1862年は瑞光寺で代用した。江戸時代の嬉野には多くの人が往来または宿泊した。現在も旅館を営んでいる大村屋には、伊能忠敬が宿泊した...

2020/02/16 22:24

41204-0 佐賀県多久市（多久）

佐賀県多久市1：多久（たく）◼️2020年2月15日（土）【歴史】多久は江戸時代、佐賀藩主鍋島家の親族同類の家格（支藩に継ぐ高位）である多久氏の領地だった。多久氏は、龍造寺隆信の弟である長信の嫡子、安順（やすとし）が多久の領主になり、多久姓を名乗ったことをルーツとする家である。多久氏は江戸時代を通して多久を治めた。墓所は円通寺にあり、7代目以降の歴代当主が眠っている。また、墓所には家祖である長信の逆...

2020/02/15 21:19

41203-1 佐賀県鳥栖市

佐賀県鳥栖市 ■2020年2月9日（日） 【歴史】 鳥栖市は、江戸時代には長崎街道が通り、2つの宿場町があった街である。轟木（とどろき）川を境に西側は佐賀藩の領地で、轟木宿が設置された。一方、東側は対馬藩の飛び地で、田代（たじろ）宿が設置された。長崎街道については、鳥栖小学校の正門前の境橋が藩境だった。 ①轟木宿 轟木宿は佐賀藩の東端にあったことから、佐賀藩は番所を設置し、人の出入りを監視していた。また...

2020/02/09 22:48

41346-1 佐賀県みやき町（中原）

佐賀県みやき町1：中原（なかばる）■2020年2月9日（日）【歴史】中原は、江戸時代に長崎街道の宿場町（中原宿）があった地である。中原宿は、轟木宿と神埼宿の間にあったために、本陣や脇本陣が無く、宿泊施設としては旅籠が6軒あるのみだった。中原宿は1885年の大火で大部分が焼失したが、旅籠の岡崎屋の建物が現存する。中原宿の出入口には木戸が設けられていた。東の木戸の辺りには、祇園社があった。一方の西の木...

2020/02/09 22:32

41210-4 佐賀県神埼市（神埼）

佐賀県神埼市1：神埼■2014年6月22日（日）■2020年2月8日（土）【歴史】神埼は、平安時代に日本で屈指の大きさの荘園を有していた。その荘園の鎮守府として、平安時代には櫛名田姫命、須佐之男命、日本武尊命を祀る櫛田宮が創建された。なお、平清盛が博多に港を築く際、櫛田宮の神々を勧請したのが博多の櫛田神社と言われている。櫛田宮には、佐賀藩初代藩主の鍋島勝茂が寄進した肥前鳥居が現存する。神埼は、江戸時...

2020/02/08 22:17

41327-5 佐賀県吉野ヶ里町

佐賀県吉野ヶ里町■2014年6月22日（日）■2020年2月1日（土）【歴史】吉野ヶ里には吉野ヶ里遺跡（詳細は史跡①を参照）があり、弥生時代には全国屈指のクニがあったと言われている。また、戦時中の吉野ヶ里には目達原（めたばる）飛行場があった。目達原飛行場は、1943年に大刀洗陸軍飛行学校の分校として設置された。学生は特攻を行う第273振舞隊に配属となり、53人が特攻により命を落とした。現在、飛行場は...

2020/02/08 22:04

41207-4 佐賀県鹿島市（鹿島）

佐賀県鹿島市1：鹿島■2020年2月1日（土）【歴史】鹿島は、江戸時代に鹿島藩の城下町だった地である。鹿島藩は、1610年に、佐賀藩主の鍋島勝茂が弟の忠茂に藤津2万石を与えて立藩した、佐賀藩の支藩である。当時の鹿島藩は石高2万石に対し、実高は0．8万石で、財政が豊かではなかった。そこで、3代藩主の直朝は実高を上げるために干拓・開墾事業を推し進め、鹿島藩のインフラを整備した。直朝の追憶碑が旭ヶ丘公園...

2020/02/02 23:05

41208-2 佐賀県小城市（小城）

佐賀県小城市1：小城■2014年12月6日（土）■2020年2月2日（日）【歴史】小城は、江戸時代に小城藩の陣屋町だった地である。小城藩は、佐賀藩主の鍋島勝茂が元茂に7万石余りを分知し立藩した、佐賀藩の支藩である。元茂は勝茂の長男だったが、側室の子供のため、勝茂の跡継ぎになれなかった。元茂は小城の小山（鯖岡）に桜などを植え、茶屋を築いた。元茂の跡を継いだ直能は桜をさらに植え、鯖岡を桜岡と改名した。桜...

2020/02/02 22:38

41208-2 佐賀県小城市（牛津）

佐賀県小城市2：牛津■2020年2月2日（日）【歴史】牛津は江戸時代、長崎街道の宿場町（牛津宿）だった。現在の牛津高校西側には郡継ぎ場があり、人夫や馬を係留し、荷物を次の宿場町に輸送していた（他の宿場町の問屋に相当する）。牛津宿には上使屋（じょうしや）と呼ばれる、他の宿場町では本陣に相当する、小城藩が経営する施設があった。上使屋には、幕府の巡検使や参勤交代の大名が宿泊した。脇本陣には正福寺が利用さ...

2020/02/02 22:05