世界の名画/ピエール=オーギュスト・ルノワール(26)
モネの肖像●1875年。カンヴァス・油彩。縦85.0X横60.5センチ。パリ、印象派美術館(ルーヴル美術館附属)蔵。制作中の画家クロード・モネの肖像画である。ルノワールは1862年にグレールのアトリエで、のちにに印象派をい形成することになる数人の青年画家たちと知り合ったが、その中でモネとは特に気が合い、たびたび共同生活をしては、二人揃って「ラ・グルヌイエール」やアルジャントゥイユの風景を描き合うなど、ともに研鑽の年月を重ねてきた。彼がアンティ・サロンを叫ぶ印象派のグループ展に加わったり、主として人物画を通じてとはいえ、彼らの主張に沿ってすすんできた経過のうちには、このモネとの頻繁な交遊がいかにあずかっていたか測り知れないものがある。世界の名画/ピエール=オーギュスト・ルノワール(26)
2020/04/29 18:07