(63) 奇妙なマーク、そして家宅侵入
(63)D様雲ひとつない空が広がっています。それは、太陽の所在さえ見えないくらいの眩しさ・・・無限に落ちてくる光の粒子は、濃い影をも作り、その陰影は無粋なブロック塀に前衛絵画を描いています。それは、風に揺れるびに様相を変え、鑑賞者を飽きさせない演出すらしています。植物たちは、夏を一瞬たりとも無駄にはしません。人や動物たちのけだるさを軽やかに笑い、酷暑の空に身を向け・・・。そして、私は汗ばむ指でキーボードを叩き、あなたへの手紙を書いています。さて、D様ー。半月ほど前のことです。私は、昼食を取る前にシャワーを浴びることにしました。午前中の家事で、汗まみれになってしまったのです。そして、シャワーを浴びていた時ー、私は、腕に奇妙な「マーク」が付いていることに気付きました。「何・・・これは?」左上腕部の内側に付いていた「...(63)奇妙なマーク、そして家宅侵入
2011/03/07 13:27