激闘の余韻
シューズのさえずる音がまだ記憶に新しい卓球の世界選手権女子団体決勝は、まれに見る激闘となった。決勝まで勝ち上がってきた日本に立ちはだかるのは、やはり中国だ。第1試合に起用されたのは張本美和だった。しかし、大物感漂う15才も、世界最強の前になす術なく破れた。第2試合は日本のエースとなった早田ひな。伊藤美誠、平野美宇と共に2000年生まれ。黄金世代の1人である。第3試合に出場する平野にも言えることだが、どこぞのアイドルグループにいても、何ら不思議のない顔をしている。ただでさえ日本人は外国人からすれば、若く幼く映る。早田も平野も23才だが、相手からは少女そのものに見えたはずだ。しかし、いざコートに立てば、あどけなさに不似合いな圧倒的な強さがあった。力勝負のラリーでも早田の細腕がしなり、試合を制した。そして平野美...激闘の余韻
2024/02/28 12:34