ゆかし潟干潟について
ゆかし潟の位置 ゆかし潟は、紀伊半島の南東、那智勝浦町と太地町に面した森浦湾の湾奥に形成された周囲2.2㎞ほどの小さな潟湖(せきこ)です。水深は最も深い場所でも4.6mほど、海岸と潟は、浅くて狭い水道でつながっているため、潮の干満によって海水が流入出する汽水湖です。 ゆかし潟の特徴 ゆかし潟には、主に三つの川が流れ込んでおり、上げ潮時には森浦湾から水道を経て海水が流入します。海岸から離れているゆかし潟は波の影響を受けないうえ、周辺に湧き出る10本ほどの温泉水の流入によって表層の水温は高く、淡水と海水の分離層がつくられます。その結果、塩分濃度の高い下の層の海水の動きは少なく、湖底にたまった泥の影響で湖面が独特な色あいになっています。 残された希少植物群落 ゆかし潟は、東岸に沿った国道や護岸など...
2025/05/25 17:36