殺したい蕎麦屋
椎名誠に『殺したい蕎麦屋』というエッセイがある。・・・蕎麦の名店で、せいろ蕎麦を頼んだところ、ひどく少ない蕎麦が出て来た。あまりの少なさに、蕎麦の本数を数えてみたら(1本1本食べてみたら)、20本しかなかった。せいろ蕎麦は1260円だったから1本が63円にもついた。腹が立って、帰りしなに後ろ足で戸を勢いよく閉めて出ようとしたら自動ドアだったので、それもかなわなかった・・・ふんだりけったりだったというお話だが、山形でも仙台でもそういう著しく量の少ない「名店」は増えている。また、「蕎麦を食べる前に水を飲むな」、「蕎麦は3回半つまんでなくなるくらいがよい」、「酒のつまみにそばを手繰って、30分で店を出るのが粋だ」、「満腹になりたいなら立ち食いそば屋に行け」というようなことを言う輩がいるが、「やかましい!」のであ...殺したい蕎麦屋
2023/05/25 23:32