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facciamo la musica! https://blog.goo.ne.jp/pocknsan/

作曲をするpocknが週1以上ペースで通っているコンサートの感想録を中心に、クラシック音楽を追求します。

アバドの大ファンで、2009年にベルリンでアバドにもらったサイン入りパネルは宝物。音楽は聴くだけでなく、ピアノや作曲もやります。吹奏楽コンクールの課題曲も作曲しました。 現在は金子みすず(金子みすゞ)の歌を中心に作曲を続けています。 音楽ネタのほか、旅日記(台湾、ドイツなど)や美術鑑賞記、ハイキング&登山レポートなどを載せています。

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2010/06/26

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  • やめよう!エスカレーターの片側空け★東京では右側に立とう!(2021.9.23)

    最新のお知らせページ閲覧5万件達成!だけど変わらない悪習。。(2022.10.5)本日、この投稿の閲覧数が5万件を超えました。4万件達成から2年近く経っていました。この頃は至るところで「エスカレータは立ち止まって」というポスター、掲示、アナウンスなどに出会います。しかし、相も変わらずエスカレータはいつでもどこでも、どんなに空いていても、みんな左側にしか立とうとしません。地下鉄大江戸線の六本木駅の長いエスカレータで、このステッカー↓をバッグにぶら下げて右側に立っていたら、すぐ後ろのカップルが「なにこれ、超ウケるんだけど。絶対見えるように持ってるよね!!」とか話す声が聞こえてきました。こっちは別にウケを狙ってやっているわけではなく、危険も覚悟で超マジメにやってるんですけど!何も考えず、ただその他大勢の行動に合...やめよう!エスカレーターの片側空け★東京では右側に立とう!(2021.9.23)

  • 東京・春・音楽祭 2024 オッカ・フォン・デア・ダメラウ メゾソプラノリサイタル

    4月15日(月)オッカ・フォン・デア・ダメラウ(MS)&ソフィー・レノー(Pf)~東京・春・音楽祭2024~東京春祭歌曲シリーズvol.40~東京文化会館小ホール【曲目】♪ブラームス/わが恋は緑Op.63-5♪ブラームス/調べのように私を通り抜けるOp.105-1♪ブラームス/永遠の愛についてOp.43-1♪ブラームス/失望Op.72-4♪ベルク/私の両の眼を閉じて♪ベルク/4つの歌Op.2♪マーラー/リュッケルトの詩による5つの歌曲♪マーラー/「若き日の歌」~「つらなる想い」♪ワーグナー/リスト編/イゾルデの愛の死♪ワーグナー/ヴェーゼンドンク歌曲集【アンコール】♪マーラー/「若き日の歌」第1集~第3曲「ハンスとグレーテ」♪マーラー/「子供の魔法の角笛」~第4曲「この歌を作ったのは誰」オッカ・フォン・デ...東京・春・音楽祭2024オッカ・フォン・デア・ダメラウメゾソプラノリサイタル

  • 新宿区吹奏楽団第35回定期演奏会

    4月13日(土)新宿区吹奏楽団第35回定期演奏会指揮:石津成人/司会:杉山飛鳥浅草公会堂【曲目】第1部シンフォニックステージ♪スパーク/ハンティンドン・セレブレーション♪ヴァン=デル=ロースト/マーキュリー♪福田洋介/さくらのうた♪広瀬勇人/バベルの塔第2部ポップスステージ♪東海林修/ディスコ・キッド♪フェイン/鈴木英史編/不思議の国のアリス♪近藤浩治/星出尚志編/スーパーマリオブラザーズ♪R.カーペンター/星出尚志編/青春の輝き♪メンケン/森田一浩編/ノートルダムの鐘【アンコール】♪服部良一/蘇州夜曲♪チェイス/黒い炎我が町、新宿区の市民吹奏楽団の定期演奏会を浅草で聴いた。新宿区吹奏楽団は1987年創立の60人を擁する演奏団体。年一度行われている定期演奏会は今回で35回目を迎えた。節目の演奏会を記念して...新宿区吹奏楽団第35回定期演奏会

  • MAROワールドVol.50 “モーツァルト Part Ⅵ” by 篠崎“まろ”史紀

    2024年4月12日(金)MAROワールドVol.50“モーツァルトPartⅥ”by篠崎“まろ”史紀王子ホール【曲目】1.モーツァルト/パントマイムのための音楽「パンタロンとコロンビーネ」K446(弦楽五重奏版)(無茶ぶり)♪黛敏郎/無伴奏チェロのための『BUNRAKU』より(Vc:藤原秀章)♪♪♪2.モーツァルト/ディヴェルティメント第17番ニ長調K334【出演】Vn:篠崎“まろ”史紀、小林壱成/Vla:佐々木亮/Vc:藤原秀章/CB:菅沼希望/Hrn:福川伸陽、上里友二/ダンス&振付:キミホ・ハルバート/クラウン:フィリップ・エマール/ダンス:佐藤洋介、上野天志【演出】田尾下哲舞い落ちた花びらに覆われた終演後のステージ2004年3月に始まったMAROワールドは、王子ホールの看板公演として人気を博しなが...MAROワールドVol.50“モーツァルトPartⅥ”by篠崎“まろ”史紀

  • 東京・春・音楽祭 2024 アンサンブル・アンテルコンタンポラン Ⅱ

    4月9日(火)アンサンブル・アンテルコンタンポランⅡ~東京・春・音楽祭2024~FrenchTouch東京文化会館小ホール【曲目】1.ジョラス/エピソード第3番~トランペット・ソロのための~2.デュサパン/Fist8つの楽器のための(日本初演)3.ミュライユ/アーノルド・ベックリンの「死の島」より臨死体験(日本初演)4.マレシュ/アントルラ~6つの楽器のための~5.ロバン/Übergang~アンサンブルのための~(日本初演)【演奏】Tp:クレマン・ソーニエジョージ・ジャクソン指揮アンサンブル・アンテルコンタンポラン2夜に渡り大活躍したパーカッショニストのオーレリアン・ジニュー2夜に渡るアンサンブル・アンテルコンタンポラン(EIC)の演奏会の第2弾。昨夜は20世紀を代表する作曲家の作品が並んだが、今夜は現在...東京・春・音楽祭2024アンサンブル・アンテルコンタンポランⅡ

  • 東京・春・音楽祭 2024 アンサンブル・アンテルコンタンポラン I

    4月8日(月)アンサンブル・アンテルコンタンポランI~東京・春・音楽祭2024~Classicsofthe20thCentury東京文化会館小ホール【曲目】1.クセナキス/ルボン~打楽器ソロのための~2.ウェーベルン/9つの楽器のための協奏曲Op.243.リゲティ/無伴奏ヴィオラ・ソナタ(抜粋)4.ヴァレーズ/オクタンドル~8つの楽器のための~5.ドナトーニ/マルシェハープのための2つの小品6.カーター/ダブル・トリオ7.ホリガー/Klaus-Ur~ファゴット・ソロのための~8.ブーレーズ/デリーヴI【演奏】Vla:オディール・オーボワン/Fg:マルソー・ルフェーヴル/Perc:オーレリアン・ジニュー/Harp:ヴァレリア・カフェルニコフジョージ・ジャクソン指揮アンサンブル・アンテルコンタンポラン世界に冠...東京・春・音楽祭2024アンサンブル・アンテルコンタンポランI

  • 東京・春・音楽祭 2024 メンデルスゾーン/弦楽八重奏曲 他

    4月5日(金)名手たちによる室内楽の極~東京・春・音楽祭2024~東京文化会館小ホール【曲目】1.ハイドン/3つの弦楽三重奏曲~第2番変ロ長調Op.53-22.ブラームス/弦楽六重奏曲第2番ト長調Op.363.メンデルスゾーン/弦楽八重奏曲変ホ長調Op.20(アンコール)♪細川たかし:能登の女/(浜圭介作曲、佐々木絵理編曲)【演奏】Vn:長原幸太、鍵冨弦太郎、戸原直、東亮汰/Vla:鈴木康浩、鈴村大樹/Vc:上森祥平/CB:幣隆太朗東京・春・音楽祭常連の名手達による弦楽アンサンブルで、3重奏、6重奏、8重奏という多彩な編成の名曲を聴いた。最初はハイドンのトリオ。ピアノソナタのアレンジ版というこの曲、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロによる演奏は、この編成のためのオリジナルのディヴェルティメントの赴き。主役はヴ...東京・春・音楽祭2024メンデルスゾーン/弦楽八重奏曲他

  • 花蓮 ~「日本」が残るパワーストーンの町をチャリで巡る~(台湾旅行2014)

    2024年4月3日に台湾東部で発生した大地震で、とりわけ花蓮に甚大な被害をもたらしました。たまたま台湾旅行から帰って5日も経たないうちに起きた大惨事の報道に心が痛みます。花蓮は6年前も大きな地震に見舞われてこのブログでも伝えました。度重なる地震の被害に心身ともに大きなダメージを負っていらっしゃる花蓮の皆さま、台湾の皆さまに、心からのお見舞いを申し上げます。僕もできるだけの支援をしたいと思います。花蓮を応援する気持ちを込めて、10年前に花蓮を訪問した際のブログをリストのトップに上げました。祈願台湾安平!優しい台湾2024.4.42月6日、台湾の花蓮で大地震が発生し、大きな被害をもたらし、多くの犠牲者、負傷者が出てしまいました。花蓮は4年前に訪れた思い出の町で、心が痛みます。花蓮の皆さま、台湾の皆さまに、心か...花蓮~「日本」が残るパワーストーンの町をチャリで巡る~(台湾旅行2014)

  • 吉井瑞穂 & 川口成彦 デュオリサイタル

    4月1日(月)吉井瑞穂(Ob)/川口成彦(フォルテピアノ&Cem)~東京・春・音楽祭2024~東京文化会館(小)【曲目】1.バッハ/フルートとチェンバロのためのソナタ変ホ長調BWV10312.C.P.E.バッハ/オーボエ・ソナタト短調Wq.1353.ドヴィエンヌ/オーボエと通奏低音のためのソナタニ短調Op.71-2♪♪♪4.プラ/オーボエ・ソナタ変ロ長調5.ブラスコ・デ・ネブラ/ソナタホ長調Op.1-66.ヴィダーケア/デュオ・ソナタ第1番ホ短調【アンコール】♪ヴィダーケア/デュオ・ソナタ第3番~第2楽章今年の東京春祭で最初に聴いたコンサートは、川口成彦のフォルテピアノ&チェンバロと吉井瑞穂のモダン・オーボエによるデュオリサイタル。ステージにはフォルテピアノとチェンバロが並び、川口は曲目によって2つの楽器...吉井瑞穂&川口成彦デュオリサイタル

  • ダニエル・ゼペック&タベア・ツィンマーマン&ジャン=ギアン・ケラス

    3月19日(火)Vn:ダニエル・ゼペック/Vla:タベア・ツィンマーマン/Vc:ジャン=ギアン・ケラス王子ホール【曲目】1.ベートーヴェン/弦楽三重奏曲第3番ニ長調Op.9-22.ヴェレシュ/弦楽三重奏曲3.モーツァルト/ディヴェルティメント変ホ長調K563【アンコール】♪ヒンデミット/弦楽三重奏曲第1番Op.34~第3楽章スケルツォ世界的な名手3人による弦楽三重奏の演奏会を聴ける貴重な機会。一番のお目当てはモーツァルトだったが、どの曲も今ここで、生きた音楽が溢れ出ていることが実感できる稀有の音楽体験となった。まずはベートーヴェンの初期の作品。空気を優しく包み込むような導入から生き生きと躍動する主要部へ。野外で意気揚々と歩を進めるような解放感が拡がり、屈託のない対話が飛び交った。移り行く風景に心踊らせなが...ダニエル・ゼペック&タベア・ツィンマーマン&ジャン=ギアン・ケラス

  • トランジットで過ごした2時間の台北

    2023年9月のオーストリア・ドイツ旅行では、台湾のチャイナエアラインを使ったので、行きも帰りも台北経由でした。台湾大好きの僕としてはこのチャンスを逃すわけには行きません。帰りの便は桃園空港でのトランジットを一便遅らせて、ちょっとだけ空港を出て台湾で過ごすことにしました。ウィーンからの便が桃園空港に到着するのが9月20日の午前5時30分。成田行きは同日13時5分の便にしたので「7時間半もある!」と思ったのですが、預け荷物を一旦引き取る必要はないものの、入国手続きやチェックイン、出国にかかる時間などを考えると自ずと自由になる時間は限られて来ます。ではその時間内にどこでなにをするか?桃園空港なので、まだ行ったことのない桃園の町はどうかと思ったところ、桃園のガイドブックなる自費出版の本が出たことを知り、御茶ノ水...トランジットで過ごした2時間の台北

  • 岡本侑也(チェロ)無伴奏 II

    3月10日(日)岡本侑也(Vc)トッパンホール【曲目】1.イザイ/無伴奏チェロ・ソナタOp.282.ブリテン/無伴奏チェロ組曲第1番Op.72♪♪♪3.ペンデレツキ/ジークフリート・パルムのためのカプリッチョ4.細川俊夫/小さな歌5.ユン・イサン/グリッセ6.尾高惇忠/独奏チェロのための《瞑想》7.黛敏郎/BUNRAKUトッパンホールの情報紙(トッパンホールプレス)のインタビュー記事を読んで興味を持ち、行きたくなったリサイタル。岡本侑也のソロを聴くのは初めて。深く温かく全てを包み込むように奏で始めたイザイの無伴奏が会場に朗々と響くのを聴いたとき、大家が奏でるチェロの大きさや落ち着き、懐の深さを感じた。岡本のチェロは熱量、緻密さ、インスピレーション、構成力、多彩な語り口や音色、何を取っても最高のものが厳選さ...岡本侑也(チェロ)無伴奏II

  • 上原彩子 ベートーヴェン ピアノソナタ全曲演奏会Vol.1

    3月9日(土)上原彩子ベートーヴェンピアノソナタ全曲演奏会Vol.1東京文化会館小ホール【曲目】1.ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.2-12.ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2-23.ピアノ・ソナタ第19番ト短調Op.49-14.ピアノ・ソナタ第20番ト長調Op.49-25.ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3【アンコール】1.ハイドン/ピアノ・ソナタ第38番ヘ長調Hob.23Op.13-3~第1楽章2.ブラームス/間奏曲イ長調Op.118-2「満を持して」という言い方が相応しいだろう。2031年まで毎年、上原彩子によるベートーヴェンのソナタ全曲演奏会シリーズ(全8回)が幕を開けた。ソナタの全曲演奏会の先にはコンチェルトシリーズも予定されているとのこと。初回となった今日は初期に書かれた5曲が選ばれた。前...上原彩子ベートーヴェンピアノソナタ全曲演奏会Vol.1

  • 鈴木優人プロデュース:読響アンサンブル・シリーズ

    3月8日(金)鈴木優人プロデュース:読響アンサンブル・シリーズ~2つのチェンバロ協奏曲とG.トラークルの詩による3つの作品~トッパンホール【曲目】1.バッハ/チェンバロ協奏曲ヘ短調BWV10562.ウェーベルン/6つの歌op.143.ヘンツェ/「アポロとヒュアキントス」4.鈴木優人/「浄められし秋」5.フィリップ・グラス/チェンバロ協奏曲【演奏】S:松井亜希(2,4)/A:藤木大地(3)鈴木優人(指揮、Cem、Pf)/読売日本交響楽団のメンバー読響のメンバーによる室内楽など小編成の作品の演奏会「読響アンサンブル・シリーズ」を初めて聴いた。「鈴木優人プロデュース」ということで、優人さんが指揮、チェンバロ、ピアノ、作曲、それにプレトークまでフル出演して、多彩な存在感を発揮した。最初はバッハ。オケはほどよい弾力...鈴木優人プロデュース:読響アンサンブル・シリーズ

  • 小澤征爾指揮 東京のオペラの森:R.シュトラウス「エレクトラ」(2005/東京文化会館)

    小澤征爾さんの訃報を機に、このブログを始める前に書いていた小澤征爾指揮の公演の感想から、とりわけ感銘を受けたものの感想をアーカイブで紹介します。pocknのコンサート感想録アーカイブス~ブログ開設以前の心に残った公演~2005年3月22日(火)東京のオペラの森オペラ公演◎R.シュトラウス/歌劇「エレクトラ」㊝(配役)エレクトラ:デボラ・ポラスキ/クリテムネストラ:アグネス・バルツァ/クリソテミス:クリスティーン・ゴーキー/オレスト:フランツ・グルントヘーバー/エギスト:クリス・メリット他(演出)ロバート・カーセン小澤征爾指揮東京のオペラの森管弦楽団/東京のオペラの森合唱団東京文化会館いわゆる「通」と言われている人たちの間では冷ややかに見られていた、小澤のプロジェクト「東京のオペラの森」のメイン公演とも言え...小澤征爾指揮東京のオペラの森:R.シュトラウス「エレクトラ」(2005/東京文化会館)

  • 第92回日本音楽コンクール受賞者発表演奏会

    3月5日(火)第92回日本音楽コンクール受賞者発表演奏会東京オペラシティコンサートホールタケミツメモリアル【曲目】1.Comp:丹羽菜月/脱臼的解決法IV2.Comp:前川泉/OfMice3.ケルビーニ/ホルンのための2つのソナタヘ長調Hrn:吉田智就4.ロッシーニ/歌劇「セビリアの理髪師」~「今の歌声は」&R.シュトラウス/歌劇「ナクソス島のアリアドネ」~「気分を直しましょう!」MS:山下裕賀5.モーツァルト/ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K271「ジュノム」~第2、3楽章Pf:鈴木愛美6.エルガー/チェロ協奏曲ホ短調Op.85~第1、2楽章Vc:北村陽7.シベリウス/ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47~第1楽章Vn:水野琴音指揮:板倉康明(1、2)、角田鋼亮(3~7)/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団...第92回日本音楽コンクール受賞者発表演奏会

  • 小澤征爾音楽塾:モーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」(2001/東京文化会館)

    小澤征爾さんの訃報を機に、このブログを始める前に書いていた小澤征爾指揮の公演の感想から、とりわけ感銘を受けたものの感想をアーカイブで紹介します。pocknのコンサート感想録アーカイブス~ブログ開設以前の心に残った公演~2001年4月9日(月)小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅡ◎モーツァルト/「コジ・ファン・トゥッテ」(優)(配役)フィオルディリージ:クリスティーン・ゴーキー(S)/ドラベッラ:モニカ・グループ(MS)/フェランド:ジョン・オズボーン(T)/グリエルモ:マリウス・キーチェン(Br)/デスピーナ:ステファニア・ボンファデーリ(S)/ドン・アルフォンソ:ウィリアム・シメル(B)(演出)デイヴィッド・ニース小澤征爾指揮小澤征爾音楽塾オーケストラ/小澤征爾音楽塾合唱団東京文化会館昨年の「フィガロの...小澤征爾音楽塾:モーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」(2001/東京文化会館)

  • 小澤征爾音楽塾:モーツァルト「フィガロの結婚」(2000/東京文化会館)

    小澤征爾さんの訃報を機に、このブログを始める前に書いていた小澤征爾指揮の公演の感想から、とりわけ感銘を受けたものの感想をアーカイブで紹介します。pocknのコンサート感想録アーカイブス~ブログ開設以前の心に残った公演~2000年6月6日(火)小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅠ◎モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」(優)(配役)アルマヴィーヴァ伯爵:オラフ・ベーア(Bar)/伯爵夫人:クリスティーン・ゴーキー(S)/スザンナ:サリ・グルーバー(S)/フィガロ:ジェラルド・フィンリー(Bar)/ケルビーノ:ルクサンドラ・ドノーゼ(MS)/マルチェリーナ:ジェディス・クリスティン(S)/バルトロ:ドナート・ディ・ステファーノ(B)/バジーリオ:デニス・ピーターーセン(T)/ドン・クルツィオ:アンソニー・ラチュ...小澤征爾音楽塾:モーツァルト「フィガロの結婚」(2000/東京文化会館)

  • シューマン 室内楽マラソンコンサート~国際音楽祭NIPPON 2024~第4部

    2月23日(金)シューマン室内楽マラソンコンサート第4部~国際音楽祭NIPPON2024より~東京オペラシティコンサートホールタケミツメモリアル【曲目】1.幻想小曲集イ短調Op.882.ピアノ四重奏曲変ホ長調Op.473.ピアノ五重奏曲変ホ長調Op.44(アンコール)♪クララ・シューマン/3つのロマンスOp.22~第1曲【演奏】Vn:諏訪内晶子(3,E)/Vla鈴木康浩(2)、佐々木亮(3)/Vc:イェンス=ペーター・マインツ(2,3)/Pf:阪田知樹(2)、ホセ・ガヤルド(3,E)/葵トリオ(1)<Pf:秋元孝介/Vn:小川響子/Vc:伊東裕>今年で10年目となる「国際音楽祭NIPPON」(芸術監督:諏訪内晶子)の最後の演奏会は、シューマンの室内楽作品ばかりを集めて足かけ10時間に渡り4部構成で行われる...シューマン室内楽マラソンコンサート~国際音楽祭NIPPON2024~第4部

  • Bunkamura 35周年記念公演「魔笛」

    2月22日(木)鈴木優人×バッハ・コレギウム・ジャパン×千住博めぐろパーシモンホール【演目】モーツァルト/「魔笛」K.620→【配役】ザラストロ:平野和/タミーノ:イルカー・アルカユーレック/夜の女王:モルガーヌ・ヘイズ/パミーナ:森麻季/パパゲーノ:大西宇宙/パパゲーナ:森野美咲/モノスタトス:新堂由暁/弁者:渡辺祐介/僧侶Ⅰ、武士Ⅱ:山本悠尋/僧侶II、武士I:谷口洋介/侍女I:松井亜希/侍女II:小泉詠子/侍女III:坂上賀奈子/童子I:望月万里亜/童子II:金持亜実/童子III:高橋幸恵/ダンサー:渡辺レイ、山本帆介【スタッフ】演出:飯塚励生/美術:千住博/衣装:高橋悠介/映像:ムーチョ村松/振付:渡辺レイ/舞台監督:幸泉浩司【演奏】鈴木優人指揮バッハ・コレギウム・ジャパンBunkamuraが個性...Bunkamura35周年記念公演「魔笛」

  • N響公演の感想タイトルリスト(2017~)

    「N響公演の感想」カテゴリーから投稿していた記事は2017年より、年ごとの「pocknのコンサート感想録」へ一本化しました。こちらのリストでは2017年以降の公演のタイトルのみ記載し、記事本文へリンクを張っています。2024年2月15日(木)サントリーホール♪パブロ・エラス・カサド指揮NHK交響楽団ラヴェル/スペイン狂詩曲、プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番(Vn:A.ハーデリヒ)、ファリャ/三角帽子2024年1月25日(木)サントリーホール♪トゥガン・ソヒエフ指揮NHK交響楽団モーツァルト/協奏交響曲(Vn:郷古廉/Vla:村上淳一朗)、ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」2023年12月7日(木)サントリーホール♪ファビオ・ルイージ指揮NHK交響楽団ハイドン/交響曲第100番「軍隊」、リスト/ピ...N響公演の感想タイトルリスト(2017~)

  • 東京藝術大学バッハカンタータクラブ 2024年定期演奏会

    2月21日(水)東京藝術大学バッハカンタータクラブ東京藝術大学奏楽堂【曲目】1.バッハ/カンタータ第66番「よろこべ、汝らの心よ」BWV66A:久保田里奈/T:半田悠河/B:小河佑樹2.バッハ/ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV10483.バッハ/カンタータ第75番「貧しい人は饗せられん」BWV75S:宮原唯奈/A:石山知佳/T:板谷俊祐、半田悠河/B:鈴木薫【アンコール】♪バッハ/カンタータ第184番「待ち望みたる歓びの光ぞ」BWV184~コラール【管弦楽&合唱】小河佑樹指揮東京藝術大学バッハカンタータクラブ喜びで打ち震える66番の冒頭合唱から、至福の空気に包まれた75番のコラールまで、バッハへの温かな共感に満ち、喜びや慈しみが伝わって来くる藝大バッハカンタータクラブの定期演奏会だった。バハカンを...東京藝術大学バッハカンタータクラブ2024年定期演奏会

  • 小澤征爾 指揮 ボストン交響楽団(1999/サントリーホール)

    小澤征爾さんの訃報を機に、このブログを始める前に書いていた小澤征爾指揮の公演の感想から、とりわけ感銘を受けたものの感想をアーカイブで紹介します。pocknのコンサート感想録アーカイブス~ブログ開設以前の心に残った公演~1999年5月7日(金)小澤征爾指揮ボストン交響楽団サントリーホール1.ベートーヴェン/「レオノーレ」序曲第3番☆2.ベルリオーズ/劇的交響曲「ロメオとジュリエッタ」より「ロメオただひとり」、「カピュレット家の宴会」、「愛の情景」☆3.バルトーク/管弦楽のための協奏曲(優)アンコール:ロッシーニ/歌劇「セミラーミデ」序曲ずっと聴きたいと思いながらなぜか一度も聴いていなかったボストンシンフォニーをとうとう初めて聴いた。これまで聴いたアメリカのオーケストラは失望の連続だったが、やはりボストンは違...小澤征爾指揮ボストン交響楽団(1999/サントリーホール)

  • 小澤征爾 指揮 水戸室内管弦楽団(1996/サントリーホール)

    小澤征爾さんの訃報を機に、このブログを始める前に書いていた小澤征爾指揮の公演の感想から、とりわけ感銘を受けたものの感想をアーカイブで紹介します。pocknのコンサート感想録アーカイブス~ブログ開設以前の心に残った公演~1996年11月3日(月)小澤征爾指揮水戸室内管弦楽団サントリーホール1.ストラヴィンスキー/弦楽のためのニ調の協奏曲2.ストラヴィンスキー/「プルチネルラ」組曲3.ラヴェル/「クープランの墓」組曲4.ラヴェル/バレエ音楽「マ・メール・ロア」(優)噂に高い水戸室内管弦楽団の初の東京公演を聴くことができた。サイトウ・キネン・オーケストラの小編成版と言っていいこのオケは予想通りの高い水準の演奏能力を聴かせ、予想以上の感動を与えてくれた。管楽器のソロは宮本文昭のオーボエ、工藤重典のフルートをはじめ...小澤征爾指揮水戸室内管弦楽団(1996/サントリーホール)

  • N響 2024年2月B定期( パブロ・エラス・カサド 指揮)

    2月15日(木)パブロ・エラス・カサド指揮NHK交響楽団《2024年2月Bプロ》サントリーホール【曲目】1.ラヴェル/スペイン狂詩曲2.プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調Op.63【アンコール】♪ガルデル/ハーデリヒ編/ポル・ウナ・カベーサ(首の差で)Vn:アウグスティン・ハーデリヒ3.ファリャ/バレエ音楽「三角帽子」(全曲)S:吉田珠代2月のN響定期は、3つのプログラムにそれぞれ別の指揮者が立った。Bプロは、スペイン出身のエラス・カサドの指揮でスペインにまつわるプログラム。スペイン生まれの指揮者によるスペインものと聞くと、奔放で情熱的なフラメンコみたいな演奏をイメージしてしまうが、カサドは濃厚な民族色より、緻密で洗練された鮮やかな音をN響から引き出した。ラヴェルの「スペイン狂詩曲」冒頭、弦の...N響2024年2月B定期(パブロ・エラス・カサド指揮)

  • 小澤征爾 指揮 NHK交響楽団/Vc:M.ロストロポーヴィチ(1995/サントリーホール)

    小澤征爾さんの訃報を機に、このブログを始める前に書いていた小澤征爾指揮の公演の感想から、とりわけ感銘を受けたものの感想をアーカイブで紹介します。pocknのコンサート感想録アーカイブス~ブログ開設以前の心に残った公演~1995年1月23日(月)小澤征爾指揮NHK交響楽団/Vc:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチサントリーホール♪バッハ/アリア♡1.バルトーク/オーケストラのための協奏曲☆2.ドヴォルザーク/チェロ協奏曲ロ短調Op.104㊝(アンコール)バッハ/無伴奏チェロ組曲第2番~サラバンド♡32年振りの小澤とN響の記念すべき再会。チケットは発売当日は40分後に電話がつながった時にはもう売り切れ。キャンセルの出る1週間後に幸運にもいい席が取れた。この記念すべきコンサートは、先週起きた阪神大震災のために大...小澤征爾指揮NHK交響楽団/Vc:M.ロストロポーヴィチ(1995/サントリーホール)

  • 小澤征爾 指揮 新日本フィル:R.シュトラウス「サロメ」(1990/東京文化会館)

    小澤征爾さんの訃報を機に、このブログを始める前に書いていた小澤征爾指揮の公演の感想から、とりわけ感銘を受けたものの感想をアーカイブで紹介します。pocknのコンサート感想録アーカイブス~ブログ開設以前の心に残った公演~1990年9月13日(木)R.シュトラウス/楽劇「サロメ」Op.54㊝(配役)ヘローデス:ラグナル・ウルフング(T)、ヘローディアス:ヘルガ・デルネッシュ(MS)、サロメ:エヴァ・マルトン(S)、ヨカナーン:小松英典(Bar)、ナラボート:林誠(T)、ヘローディアスの小姓:西明美(MS)、5人のユダヤ人:田代誠、川村敬一、太田実、土師雅人、小川裕二他バレエ:エリザベッタ・マリーニ、東京シティ・バレエ団(演出、装置、衣装)ピエル・ルイジ・ピッツィ(指揮)小澤征爾/新日本フィルハーモニー交響楽団...小澤征爾指揮新日本フィル:R.シュトラウス「サロメ」(1990/東京文化会館)

  • 小澤征爾 指揮 新日本フィル:メシアンの「アッシジの聖フランチェスコ」(1986/聖マリア大聖堂)

    小澤征爾さんの訃報を機に、このブログを始める前に書いていた小澤征爾指揮の公演の感想から、とりわけ感銘を受けたものの感想をアーカイブで紹介します。pocknのコンサート感想録アーカイブス~ブログ開設以前の心に残った公演~1986年3月13日(木)小澤征爾指揮新日本フィルハーモニー交響楽団/晋友会合唱団天使:伊藤淑(S)/聖フランシスコ:勝部太(Bar)/癩者:下野昇(T)他東京カテドラル聖マリア大聖堂◎メシアン/「アッシジの聖フランシスコ」より3景☆i)第1幕第3景「癩者への接吻」ii)第3幕第7景「聖痕」iii)第3幕第8景「死と新生」メシアンの神聖な音楽がカテドラルの大聖堂に響き渡った。メシアンのクリスタルで輝かしい、しかも豊かな残響を必要とする音楽にとって、カテドラルの石造りの聖堂はたいへんふさわしい...小澤征爾指揮新日本フィル:メシアンの「アッシジの聖フランチェスコ」(1986/聖マリア大聖堂)

  • 木下裕司リサイタルⅣ「昭和の万葉集」

    2月10日(土)木下裕司(Voc)/武部純子(Pf)~昭和の万葉集♪昭和歌謡と日本歌曲の世界♬K.a.スタジオ@吉祥寺~第1部~①円舞曲『カルメン・シルヴァ』(ピアノ独奏)(明治25年)<作曲:J.Ivanovici>②『恋の饗宴)(OhRosalita)』(昭和11年・原曲:昭和6年)<訳詩:島田磬也・作曲:J.Llossa>③『東京の屋根の下』(昭和23年)<作詩:佐伯孝夫・作曲:服部良一>④『胸の振子』(明治22年)<作詞:サトウハチロー・作曲:服部良一>⑤『Love'sGone(夢去りぬ)』(昭和14年)<作詩:奥山靉・作曲:服部良一(ReoHatter)>⑥『蘇州夜曲』(昭和15年)<作詩:西條八十・作曲:服部良一>⑦『別れのブルース』(昭和12年)<作詩:藤浦洸・作曲:服部良一>⑧『新雪』(昭...木下裕司リサイタルⅣ「昭和の万葉集」

  • 小澤征爾 指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団(1978/東京厚生年金会館)

    小澤征爾さんの訃報を機に、このブログを始める前に書いていた小澤征爾指揮の公演の感想から、とりわけ感銘を受けたものの感想をアーカイブで紹介します。pocknのコンサート感想録アーカイブス~ブログ開設以前の心に残った公演~1978年9月18日(月)小澤征爾指揮新日本フィルハーモニー交響楽団東京厚生年金会館1.ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第2番Op.72a(70)2.ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58(84)Pf:二宮裕子3.ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調Op.92(95)小澤征爾の指揮を初めて聴いたのが、高校3年生の時のこの演奏会だった。中学生の頃からクラシックをレコードやFMで夢中で聴くようになり、中学3年の頃から演奏会によく行くようになった。演奏会通い歴3年目での小澤征爾との出逢...小澤征爾指揮新日本フィルハーモニー交響楽団(1978/東京厚生年金会館)

  • 「巨星」小澤征爾さんの訃報に接して

    2024年2月11日(日)「巨星」小澤征爾さんの訃報に接して2月6日、小澤征爾さんが帰らぬ人となってしまった。世界中のメディアがこのことを大きく報じ、世界中の演奏団体やアーティスト、音楽ファンが、稀有の偉大な芸術家の死を惜しみ、悼んでいる。小澤は、世界が本当の意味で秀でた指揮者であることを認めた最初の日本人だっただけでなく、これだけ大勢の日本人が世界で活躍し、評価されている今の時代でも、常にひと際燦然と輝く存在であり続けた。僕と同じ時代を生きた日本のクラシック界で「巨星」と呼べるアーティストは誰かと問われれば、迷うことなく武満徹と小澤征爾を挙げたい。小澤征爾の指揮の魅力は、抜群の冴えと切れ、極上の煌めき、そして躍動する生命力だろう。枝葉末節まで行き届いたデリケートで美しい音色や表情も小澤ならではのものだ。...「巨星」小澤征爾さんの訃報に接して

  • 水族館に生まれ変わったウィーンの高射砲塔

    音楽の旅2023レポート(Wien,Berlin,Leipzig,Nürnberg)2023年9月、ウィーンとベルリンを中心に巡った音楽と負の歴史に触れる旅のレポートHAUSDESMEERESWIEN海の館2023年9月11日(月)ウィーン市内でずっと気になっていた場所があり、今回の旅行で訪れることが出来ました。それは"HausdesMeeres(海の館)"という施設で、海の生態を中心に展示する水族館です。ウィーンに来てどうして水族館?と思うかも知れませんが、ここの建物が何ともユニークなんです。それは第2次世界大戦中、対空防衛と敵機撃墜のためにヒトラーの命令で建設された高射砲塔(Flakturm)が水族館としてリニューアルされ、利用されているんです。場所はユーゲントシュティール時代の名作が揃うレオポルド美...水族館に生まれ変わったウィーンの高射砲塔

  • カーチュン・ウォン指揮 日本フィルハーモニー交響楽団

    1月26日(金)カーチュン・ウォン指揮日本フィルハーモニー交響楽団第757回東京定期演奏会サントリーホール【曲目】1.チナリー・ウン:「グランド・スパイラル:砂漠の花々が咲く」(1991)2.プーランク:2台のピアノのための協奏曲ニ短調3.コリン・マクフィー:「タブー・タブーアン」-管弦楽と2台のピアノのためのトッカータ(1936)4.ドビュッシー:交響詩「海」Pf:児玉麻里、児玉桃2022年に日本フィルの首席指揮者に就任したカーチュン・ウォンの評判がいいので一度聴きたくて、日本フィル・サポーターズクラブの特典を利用して、日本初演の現代作品が入った意欲的なプログラムによる今夜の定期演奏会に出かけた。ウォン/日フィルは、どんな曲でもデリケートで洗練され、生き生きとした演奏を聴かせてくれた。その上、今夜の選曲...カーチュン・ウォン指揮日本フィルハーモニー交響楽団

  • N響 2024年1月B定期(トゥガン・ソヒエフ 指揮)

    1月25日(木)トゥガン・ソヒエフ指揮NHK交響楽団《2024年1月Bプロ》サントリーホール【曲目】1.モーツァルト/協奏交響曲変ホ長調K.364【アンコール】♪モーツァルト/ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第2番変ロ長調K.424~第2楽章Vn:郷古廉/Vla:村上淳一朗2.ベートーヴェン/交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」1月のN響定期は3つのプログラム全てをトゥガン・ソヒエフが指揮。先に行われたAプロとCプロがツイッターで大絶賛されているのを見て、元々の期待が益々高まった。前半のモーツァルトは、「モーツァルトは鮮度が命!」とつくづく実感する瑞々しく生き生きした演奏。郷古さんの艶やかなヴァイオリンと村上さんの懐の深いヴィオラは、今まさに音楽が涌き出て来るような即興的なセンスと新鮮なインスピレ...N響2024年1月B定期(トゥガン・ソヒエフ指揮)

  • メンデルスゾーン・ハウス(音楽の旅 2023 レポート)

    音楽の旅2023レポート(Wien,Berlin,Leipzig,Nürnberg)2023年9月、ウィーンとベルリンを中心に演奏会や作曲家ゆかりの記念館を訪ねたレポートMENDELSSOHN-HAUSLEIPZIGメンデルスゾーン・ハウス2023年9月16日(土)バッハの町として知られるライプツィヒは、メンデルスゾーンが作曲家として、そしてゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者として活躍した町でもあります。トーマス教会の近くの古いバッハ像は、この教会で「マタイ受難曲」を蘇演したメンデルスゾーンが建てたもので、同じ歩道の一角にはバッハ像を見つめるようにメンデルスゾーンの銅像も立っていて、ライプツィヒがメンデルスゾーンゆかりの町であることを思い起こさせます。メンデルスゾーンが建立したバッハ像バッハ像と向かい合って...メンデルスゾーン・ハウス(音楽の旅2023レポート)

  • コロナ禍とは何だったのか? ~徹底的な検証と総括を求める~

    2023年5月7日(日)コロナ騒動明日(5/8)から、新型コロナウイルス感染症の扱いが2類から5類に変更され、季節性インフルエンザと同等になる。他国と比較して遅すぎる観はあるが、これでようやく社会が通常モードに戻ることが期待できる。それにしても、3年を優に超えるコロナ禍とは一体何だったのか。コロナ禍とは、疫病が直接引き起こした災禍というより、それに過剰反応した行政、メディア、人々による「コロナ騒動」だったと思う。緊急事態宣言が発令され、長期間に渡ってあらゆるイベントが中止になり、広い公園も含めた行楽施設から人々が締め出され、屋外遊具はテープでぐるぐる巻きにされて使えなくなり、飲食店は休業を強いられ、人々の生きる喜びは悉く奪われた蔓延初期から、コロナ騒動は始まっていた。無意味な感染対策その後も過剰な感染対策...コロナ禍とは何だったのか?~徹底的な検証と総括を求める~

  • MAROワールドVol.49 “バッハ Part Ⅴ” <ブランデンブルク協奏曲全曲演奏会>

    2024年1月13日(土)MAROワールドVol.49“バッハPartⅤ”by篠崎“まろ”史紀&MAROカンパニー<ブランデンブルク協奏曲全曲演奏会>王子ホール【曲目】(献奏)バッハ/管弦楽組曲第3番ニ長調BWV.1068より「エア」1.バッハ/ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV10482./ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV10493./ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046♪♪♪4./ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調BWV10515./ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV10506./ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047【演奏】篠崎“まろ”史紀(Vn)+<MAROカンパニー>Vn:大江馨、小林壱成、白井篤、西江辰郎、水谷晃/Vla:鈴木学、鈴木康浩、中村翔太郎...MAROワールドVol.49“バッハPartⅤ”<ブランデンブルク協奏曲全曲演奏会>

  • モーツァルトのヴァイオリン協奏曲全曲演奏会Ⅱ(Vn:諏訪内晶子)

    1月12日(金)Vn:諏訪内晶子/サッシャ・ゲッツェル指揮国際音楽祭NIPPONフェスティヴァル・オーケストラ第1夜~国際音楽祭NIPPON2024より~東京オペラシティコンサートホールタケミツメモリアル【曲目(オールモーツァルト)】1.交響曲第15番ト長調K.1242.ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.2163.ディヴェルティメントニ長調K.1364.ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」イ長調K.219諏訪内晶子が芸術監督を務め、今年で10年目を迎える「国際音楽祭NIPPON」で、諏訪内のソロによるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全曲演奏会の2日目を聴いた。最初はオケ単独のステージでモーツァルトが15歳で書いたシンフォニー。サッシャ・ゲッツェル指揮のこの音楽祭のために編成されたオケが、レッジェーロの真骨...モーツァルトのヴァイオリン協奏曲全曲演奏会Ⅱ(Vn:諏訪内晶子)

  • 小林研一郎指揮プラハ交響楽団の「わが祖国」

    1月11日(木)小林研一郎指揮プラハ交響楽団サントリーホール【曲目】♪スメタナ/連作交響詩「わが祖国」今年創立90年を迎えるプラハ交響楽団の3回の東京公演のうち、東欧のオケと縁の深い小林研一郎が指揮して「わが祖国」をやる演奏会を聴いた。演奏会で終始伝わって来たのはオケの自然な息遣いや温かな歌だ。コバケンさんというと、唸り声を上げてアグレッシブにオケをドライブして聴き手を高揚させていくコバケン節が真骨頂と云えるが、今夜の演奏ではそれとは違い、オケが心の奥底の歌を歌い上げることに寄り添う姿勢を貫き、このオケならではの響きと息遣いと体温が醸し出された。コバケンさんが、オケが自分たちの「心の歌」とも云えるこの作品を奏でることに全幅の信頼を寄せている表れだろうか、オケに身体だけ向けて指揮をせずに演奏を任せる場面が何...小林研一郎指揮プラハ交響楽団の「わが祖国」

  • やっと来れた台湾 ~台湾リベンジ旅行2023~ 安平散策、超親切お兄ちゃん

    「やっと来れた!」リベンジ!台湾旅行20232023年3月17日~3月24日安平散策、超親切お兄ちゃんプライベートでは4年ぶりとなった台湾旅行は、キャンセルせざるを得なかった2020年3月のリベンジの旅でもありました。そのとき計画していた場所を訪れ、そのときやりたかったことを実現させたうえで、当時の計画よりも滞在期間を伸ばし、本当に久しぶりに台湾を満喫してきました。今回は、台南近郊の古い町、安平で出会った信じられないような親切なお兄さんのエピソードを紹介します。安平散策台南近郊の古い街並みが残る歴史地区、安平(あんぴん)を14年ぶりに訪れました。狭い路地に入ったり、廃墟の残る敷地を通り抜けたり、賑やかな商店街を歩いたり・・・ノスタルジックな街中を散策していると、あちこちで絵になるシーンに出会うことができま...やっと来れた台湾~台湾リベンジ旅行2023~安平散策、超親切お兄ちゃん

  • pocknのコンサート感想録について

    2024年1月8日(月)pocknのコンサート感想録について当ブログfacciamolamusica!のメインコンテンツは、僕が聴いた演奏会の感想をお伝えする「pocknのコンサート感想録」です。学生時代から40年以上、訪れたコンサートの感想をほぼ全て書いていて、その感想を2005年8月からブログで公開しています。コンサートやオペラには毎月5~10回ほど通っています。僕にとって真面目に音楽を聴くのはライブのコンサートだけ。家では、テレビもDVDもネット配信も殆ど観ないし、沢山持っているCDも「ながら聴き」が殆どです。それだけに、お金と時間と労力をかけて行くコンサートは一つ一つが大切な心の財産で、生きる喜びとなっています。なので、ただ聴いて終わりにはせず、記憶にしっかり刻んでおきたくて感想を書いています。そ...pocknのコンサート感想録について

  • 新春富士山を眺める山歩き2024 雪頭ヶ岳~鬼ヶ岳~鍵掛峠

    2024年1月5日(金)新年恒例の富士山を眺める山歩きまたまた今年も富士五湖地方の西湖畔から登る鬼ヶ岳方面へ出かけました。ここは、いくつもある周辺の富士山の展望コースのなかでも最高のコースです。季節外れの陽気が続くこの冬、この日も持ってきた防寒着を身に着けることなく、暖かな新春山歩きとなりました。雪頭ヶ岳へ登る途中の葉が落ちた林の枝々を野鳥がたくさん飛び交っていました。じっとしていることがない小鳥を撮るのは大変で、20分ぐらいカメラを向け続けてまともに撮れたのはこの3枚ぐらいでした。コゲラヤマガラエナガ登山開始後、鳥の撮影などしながら約2時間半で雪頭ヶ岳に着きました。ここはコース中、最も陽当たりが良くて広々としています。拡大可附近に沢山あった赤い実の植物は何でしょうか。枝はトゲトゲでした。雪頭ヶ岳までは登...新春富士山を眺める山歩き2024雪頭ヶ岳~鬼ヶ岳~鍵掛峠

  • あけましておめでとうございます

    2024年1月1日(月)あけましておめでとうございます今年もfacciamolamusica!をよろしくお願いします!昨年は3月に大好きな台湾に4年ぶりに旅行で行くことが出来、9月にはウィーン、ベルリン、ライプツィヒ、ニュルンベルクを旅して音楽を満喫、ナチスや冷戦が刻んだ負の歴史を学ぶことも出来ました。どちらの旅でも現地の友人に沢山会うことが出来ました。コンサートやオペラに出かけた回数は88回。海外から帰国時の陰性証明提示義務や、演奏会でのマスク着用義務、ブラボー禁止も解除され、ブログで度々訴えていた無駄な感染対策で縛られていた社会もようやく通常モードへ戻って来たことは喜ばしい限りです。これを過ぎたこととして忘れてしまうのではなく、ここから何を学ぶかが大切だと思うのですが、そうした機運が高まらないことが残...あけましておめでとうございます

  • まろ伝承 ~還暦祝いサプライズコンサート~

    2023年12月25日(月)まろ伝承~篠崎史紀氏還暦お祝いサプライズコンサート~王子ホール【曲目】1.ヴィヴァルディ/合奏協奏曲集「調和の霊感」Op.3~第6番イ短調RV3562.ヴィターリ/シャコンヌト短調3.シャルル=オーギュスト・ド・ベリオ/バレエの情景Op.1004.シューベルト/ソナチネ第1番ニ長調D.3845.マロチャールダッシュ6.ヴュータン/三又治彦編/ヴァイオリン協奏曲第5番イ短調Op.37【アンコール】♪マスネ/タイスの瞑想曲【出演(solo)】Vn:大江馨(5)、郷古廉(2)、小林壱成(1)、白井篤、矢部咲紀子、青木尚佳、倉富亮太(3)、後藤康、塩貝みつる(4)、丹羽洋輔、湯原佑衣/Vla:井上麗香、佐々木亮、多湖桃子、中村翔太郎/Vc:市寛也、北口大輔、笹沼樹/CB:西山真二/Pf...まろ伝承~還暦祝いサプライズコンサート~

  • 金子みすゞ:繭とお墓 ~「みすゞ、八十、心の交感」より~

    「繭とお墓」~みすゞ、八十、心の交感~より第4曲「第20回演奏会新作歌曲の会」(2019年7月25日東京文化会館小ホール)で発表した拙作を4回に分けて紹介しているシリーズの最後となる4回目です。文芸雑誌に投稿を続ける金子みすゞの童謡を高く評価し、選者として数多くの詩を世に紹介した西條八十と、八十の詩に惹かれ、生涯に渡って私淑していたともいえるみすゞは、たった一度の短い面会しか叶わなかったにもかかわらず、残された手紙や言葉から、二人の間には深い絆があったことがうかがえます。そんなみすゞと八十の詩からそれぞれ2篇ずつ選び、「みすゞ、八十、心の交感」と題した4曲を歌曲集としてまとめました。今回はこの曲集の最後となる4曲目「繭とお墓」を公開します。繭から羽化しても飛ぶことのないカイコ蛾に自由に飛び回る蝶を、幼くし...金子みすゞ:繭とお墓~「みすゞ、八十、心の交感」より~

  • 上原ひろみ JAPAN TOUR 2023 “Sonicwonderland”

    12月21日(木)"SONICWONDERLAND"ピアノ&キーボード:上原ひろみ/ベース:アドリアン・フェロー/ドラムス:ジーン・コイ/トランペット:アダム・オファリル東京国際フォーラム・ホールAセットリスト《ニューアルバム「Sonicwonderland」より》詳細は後日掲載予定《アンコール》BLUEGIANTBONUSSTAGE今年も上原ひろみのJAPANTOURのチケットが取れた。今回のツアーは5月にジャズ界の名手3人とアメリカで作り上げたニューアルバム「Sonicwonderland」を引っ提げて、去年までとはガラリとテイストの異なる新たなプロジェクトで会場を感動の渦に巻き込んだ。4人とも超ド級のパフォーマンスを繰り広げたが、何と云ってもひろみのピアノはあり得ない凄技をこれでもかというほど繰り広...上原ひろみJAPANTOUR2023“Sonicwonderland”

  • クリスマスはまだ終わってなーい!(12月26日)

    2018年12月26日(水)日本ではハロウィンが終わると町はクリスマスモード一色になり、クリスマスイブがクライマックスという感じで、本当のクリスマスの12月25日は、もう名残りを楽しむ程度。26日ともなれば町のクリスマス的なものは一掃され、すっかりお正月モードに入れ替わる。日本で最も大切な行事はお正月。新しい歳神様を迎える準備のためだから、これは仕方ないかも知れないが、クリスマスは12月25日で終わりじゃなーい!26日の今日、ラジオやテレビ、フェイスブックなどで「クリスマスも終わったし…」みたいな話が飛び交っているのがとても気になった。誰でも知る通り、クリスマスはイエス様が生まれたとされる日。その誕生日を祝うのがクリスマスだ。12月25日はクリスチャンにとっては待ち焦がれた大切な「神の子」の誕生日でクリス...クリスマスはまだ終わってなーい!(12月26日)

  • 沼津冬秋 オーボエ・リサイタル(ピアノ:正住真智子)

    12月16日(土)沼津冬秋(Ob)、正住真智子(Pf)/白川千穂(G)音楽ネットワーク「えん」~コンセール・ラポールin東京(通算962回)~尾上邸音楽室《第90回プレコンサート/G:白川千穂》1.ラモー/岡本拓也編/ポリュムニアのアントレ2.リュリ/ヴィゼー編/アルレクィンのシャコンヌ3.モンポウ/コンtポステラ組曲~第1曲プレリュード、第5曲カンシオン、第6曲ムニェイラ♪♪♪《沼津冬秋オーボエリサイタル(Pf:正住真智子)》1.テレマン/無伴奏フルートのための12のファンタジー~第3番ロ短調TWV40:42.R.シュトラウス/コンラート・リヒター編/4つの最後の歌3.シューマン/アダージョとアレグロ変イ長調Op.704.ドニゼッティ/オーボエとピアノのためのソナタヘ長調5.デランドル/序奏とポロネーズ...沼津冬秋オーボエ・リサイタル(ピアノ:正住真智子)

  • ベートーヴェン:交響曲第9番 曲目解説

    ベートーヴェン作曲交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」L.v.Beethoven/SymphonieNr.9d-mollOp.125"Choral"今から200年近く遡る1824年にウィーンで初演されて以来、この交響曲は後世の作曲家達に計り知れない影響を与え、世界中の人々の人生観や価値観を変える原動力となり、ある時は人々を勇気づけ、またある時は癒しを与えてきました。第九は、オリンピックの開会式やドイツ統一の式典、また大災害で人々が打ちひしがれている時など、大きな出来事や節目に、人類の融和や協調を呼びかけ、絆を強めるために演奏されてきました。人類にとっての理想の世界を訴えたベートーヴェンの音楽の力の賜物ですが、ベートーヴェンが生きた時代は、作曲家が自らの意志や思想を音楽で訴える時代ではなく、貴族や教会等...ベートーヴェン:交響曲第9番曲目解説

  • ラモー「レ・ボレアード」~北とぴあ国際音楽祭2023公演~

    12月9日(金)ラモー/歌劇「レ・ボレアード」~北とぴあ国際音楽祭2023~北とぴあ・さくらホール【配役】アルフィーズ:カミーユ・プール/アバリス:大野彰展/アダマス&アポロン:与那城敬/カリシス:谷口洋介/ボリレ:山本悠尋/セミル&ポリムニ:湯川亜也子/ボレアス:小池優介/ニンフ:鈴木真衣/アムール:鈴木美紀子【ダンス】ピエール=フランソワ・ドレ、松本更紗、ニコレタ・ジャンカーキ、ミハウ・ケンプカ【管弦楽&合唱】寺神戸亮指揮レ・ボレアード【演出】ロマナ・アニエル【振付】ピエール=フランソワ・ドレ【照明デザイン】岡田勇輔【舞台監督/プロダクションマネージャー】大平久美【演出部】清水蘭子北とぴあ国際音楽祭の毎年の目玉、寺神戸亮とレ・ボレアードによるオペラ公演の今年の演目は、この演奏団体の名の由来となったラモ...ラモー「レ・ボレアード」~北とぴあ国際音楽祭2023公演~

  • N響 2023年12月B定期(ファビオ・ルイージ 指揮)

    12月7日(木)ファビオ・ルイージ指揮NHK交響楽団《2023年12月Bプロ》サントリーホール【曲目】1.ハイドン/交響曲第100番ト長調Hob.I-100「軍隊」2.リスト/ピアノ協奏曲第1番変ホ長調【アンコール】♪ペルト/アリーナのためにPf:アリス・沙良・オット3.レーガー/モーツアルトの主題による変奏曲とフーガOp.132コンマスに郷古さん、トップサイドにマロさんという強力布陣で行われたファビオ・ルイージが指揮するN響12月B定期、最初はハイドン。切れと潤いを兼ね備え、各楽器が息づき、充実したアンサンブルを繰り広げた。表情豊かで雄弁で、ハイドンらしい愛らしさやお茶目な語りかけも自然。軍隊の進軍シーンの描写は意気揚々とした誇らしさが伝わって来た。節度が保たれて音楽的ではあるが、進軍シーンなどは少々羽...N響2023年12月B定期(ファビオ・ルイージ指揮)

  • 仲道郁代 ベートーヴェン “ピアノ室内楽”全曲演奏会 Vol.3

    12月6日(水)仲道郁代ベートーヴェン“ピアノ室内楽”全曲演奏会Vol.3~珠玉のリサイタル&室内楽~ヤマハホール【曲目】1.ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.12-22.ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調Op.12-33.ベートーヴェン/ホルン・ソナタへ長調Op.174.ベートーヴェン/五重奏曲変ホ長調Op.16【演奏】Pf:仲道郁代/Vn:南紫音/Hrn:福川伸陽/Ob:金子亜未/Cl:アレッサンドロ・ベヴェラリ/Fg:長哲也ベートーヴェンのソナタやコンチェルトに長年取り組んでいる仲道さんによる、ベートーヴェンのピアノ付き室内楽作品全曲演奏会を聴いた。平野昭氏による解説と演奏者のトークを交えて、多彩な楽器編成によるベートーヴェン初期の作品が演奏された。前半は、南紫音...仲道郁代ベートーヴェン“ピアノ室内楽”全曲演奏会Vol.3

  • スタにスラフ・ブーニン ピアノリサイタル

    12月3日(日)スタニスラフ・ブーニン(Pf)川口リリアメインホール【曲目】♪ショパン/ノクターン嬰へ長調Op.15-2♪ショパン/ポロネーズ第1番嬰ハ短調Op.26-1♪ショパン/プレリュード第15番変ニ長調Op.28-15「雨だれ」♪ショパン/マズルカヘ短調Op.63-3♪ショパン/マズルカ嬰ハ短調Op.50-3♪ショパン/ポロネーズ第7番変イ長調Op.61「幻想」♪♪♪♪シューマン/色とりどりの小品Op.99~、第1~4曲、第6~8曲、第11曲、第12曲♪メンデルスゾーン/無言歌集第1巻~「甘い思い出」Op.19-1【アンコール】♪ショパン/マズルカイ短調Op.67-4ブーニンのピアノを98年10月以来、25年ぶりに聴いた。NHKのドキュメント「それでも私はピアノを弾く」を観て、ブーニンが命に係わる...スタにスラフ・ブーニンピアノリサイタル

  • ピエール=ロラン・エマール ピアノリサイタル

    12月1日(金)ピエール=ロラン・エマール(Pf)ヤマハホール【曲目(順不同)】バッハ:♪平均律クラヴィーア曲集第1巻より第2番ハ短調BWV847第5番ニ長調BWV850第6番ニ短調BWV851第9番ホ長調BWV854第17番変イ長調BWV862第21番変ロ長調BWV866♪フーガの技法BWV1080よりコントラプンクトゥスⅫ拡大及び反行形によるカノンシューベルト:♪12のワルツOp.18,D145より第1、2、4、5、6、8、9、10、11、12番♪34の感傷的なワルツOp.50,D779より第23番♪16のドイツ舞曲Op.33,D783より第2、3番♪16のレントラーOp.67,D734より第3、15番♪17のレントラーOp.18,D145より第2、4、5、6、7、8、9、12、16、17番♪20のワ...ピエール=ロラン・エマールピアノリサイタル

  • 草加市民吹奏楽団第41回定期演奏会

    11月26日(日)草加市民吹奏楽団第41回定期演奏会大河の流れ~NHKの名作を吹奏楽で綴る~指揮:さかはし矢波/司会:兼城かよ草加市文化会館【曲目】第一部♪吉松隆/平清盛♪E.コール/鎌倉殿の13人♪三枝成顕/花の乱♪渡辺俊幸/利家とまつ♪池辺晋一郎/黄金の日日♪服部隆之/真田丸♪池辺晋一郎/峠の群像♪服部隆之/新選組!♪坂本龍一/八重の桜♪大友良英/いだてん第二部大河ドラマ曲企画ステージ(聴衆からの人気投票結果ほか)♪林光/花神♪山本直純/武田信玄♪小六禮次郎/秀吉♪吉俣良/江~姫たちの戦国♪坂田晃一/おんな太閤記伝説の「NHK大河ドラマ」メドレー♪天地人~赤穂浪士~独眼竜正宗~篤姫【アンコール】♪稲本響/どうする家康今年の2月に続いて草加市民吹奏楽団の定期演奏会を聴いた。今回はNHKの大河ドラマのテー...草加市民吹奏楽団第41回定期演奏会

  • バッハ博物館(音楽の旅 2023 レポート)

    音楽の旅2023レポート(Wien,Berlin,Leipzig,Nürnberg)2023年9月にウィーンとベルリンを中心に、演奏会や作曲家ゆかりの記念館を訪ねたレポートです。BACHMUSEUMLEIPZIGライプツィヒ・バッハ博物館2023年9月16日(土)バッハの町と云えば、後半生の27年間をカントルとして奉職したトーマス教会があるライプツィヒが真っ先に浮かぶのではないでしょうか。折しも今年(2023年)はバッハがトーマス教会のカントルに就任してから300年目を迎える記念の年です。そんな年にドイツ統一後初めてライプツィヒを訪れ、真っ先にバッハ博物館を見学しました。トーマス教会のすぐ近くにあるバッハ博物館は、現在はバッハ資料財団が入っている建物の中にあります。トーマス教会の敷地内で最も古い建物のひと...バッハ博物館(音楽の旅2023レポート)

  • 紀尾井ホール室内管弦楽団(指揮 & Pf:オッターヴィオ・ダントーネ/A:デルフィーヌ・ガルー)

    11月17日(金)オッターヴィオ・ダントーネ指揮紀尾井ホール室内管弦楽団/A:デルフィーヌ・ガルー~第137回定期演奏会~紀尾井ホール【曲目】♪ヘンデル/歌劇『アルチーナ』HWV34~序曲、ガヴォット、サラバンド、アッラ・ブレーヴェ、アリア「復讐してやりたい」♪ヘンデル/歌劇『ジューリオ・チェーザレ』~アリア「花咲く心地よい草原で」♪ヘンデル/歌劇『リナルド』~アリア「風よ、暴風よ、貸したまえ」♪ポルポラ/ダントーネ編/ピアノ協奏曲ト長調(原曲:チェロ協奏曲)♪ヴィヴァルディ/歌劇『テンペのドリッラ』~シンフォニア♪ヴィヴァルディ/歌劇『救われたアンドロメダ』~アリア「太陽はしばしば」♪ヴィヴァルディ/歌劇『狂えるオルランド』~アリア「真っ暗な深淵の世界に」♪グルック/歌劇『パリーデとエレーナ』~アリア「...紀尾井ホール室内管弦楽団(指揮&Pf:オッターヴィオ・ダントーネ/A:デルフィーヌ・ガルー)

  • N響 2023年11月B定期(サラステ 指揮)

    11月16日(木)ユッカ・ペッカ・サラステ指揮NHK交響楽団《2023年11月Bプロ》サントリーホール【曲目】1.シベリウス/交響詩「タピオラ」Op.1122.ストラヴィンスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ調【アンコール】♪ハールラ/クーシスト編/舟歌Vn:ペッカ・クーシスト3.シベリウス/交響曲第1番ホ短調Op.3911月のN響定期は各チクルスにそれぞれ別の指揮者が立ち、Bプロの指揮台にはフィンランドの名匠、ユッカ=ペッカ・サラステが上った。サラステの指揮を聴くのは初めてだ。サラステは最初の「タピオラ」からいきなりN響から濃厚な独特の響きを引き出した。弦楽合奏の豊かで深い熱がこもった響きは、大きな洞窟の中で聴いているようで、サントリーホールの響きが一段と豊かになったように感じた。この独特の響きと熱いパッション...N響2023年11月B定期(サラステ指揮)

  • 新国立劇場オペラ公演「シモン・ボッカネグラ」

    11月15日(水)新国立劇場オペラ公演新国立劇場【演目】ヴェルディ/歌劇「シモン・ボッカネグラ」【配役】シモン・ボッカネグラ:ロベルト・フロンターリ/アメーリア:イリーナ・ルング/フィエスコ:リッカルド・ザネッラート/ガブリエーレ:ルチアーノ・ガンチ/パオロ:シモーネ・アルベルギーニ/ピエトロ:須藤慎吾/隊長:村上敏明/侍女:鈴木涼子【演出】ピエール・オーディ【美術】アニッシュ・カプーア【衣裳】ヴォイチェフ・ジエジッツ【照明】ジャン・カルマン【舞台監督】髙橋尚史【演奏】大野和士指揮東京フィルハーモニー交響楽団/新国立劇場合唱団上演の機会は少ないが、傑作と云われているヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」を初めて観た。天皇ご臨席の初日、主要キャストの誰もが出色の歌唱を聴かせ、大野和士指揮東フィルはデリケートさ...新国立劇場オペラ公演「シモン・ボッカネグラ」

  • 小菅 優 “ソナタ・シリーズ” Vol.2「夢・幻想」

    11月14日(火)小菅優(Pf)~ソナタ・シリーズVol.2「夢・幻想」~東京オペラシティコンサートホールタケミツメモリアル【曲目】1.メンデルスゾーン/幻想曲嬰ヘ短調Op.28「スコットランド・ソナタ」2.ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2「月光」3.シューベルト/ピアノ・ソナタ第18番ト長調D894「幻想」【アンコール】1.バッハ/ヘス編/主よ、人の望みの喜びよ2.シューマン/子どもの情景~詩人は語る小菅優の新たなリサイタルシリーズ(ソナタ・シリーズ)の2回目は、「夢・幻想」と題して3人の作曲家による3つのソナタが並んだ。このテーマに相応しく、様々な思いが錯綜し、さ迷いながらも何かを求め、掴み取ろうとしている迷える魂が表現されていた。最初はメンデルスゾーンの珍しい作品。スコッ...小菅優“ソナタ・シリーズ”Vol.2「夢・幻想」

  • ハーゲン・クァルテット ハーゲン プロジェクト第1夜

    10月31日(火)ハーゲン・クァルテットVn:ルーカス・ハーゲン、ライナー・シュミット/Vla:ヴェロニカ・ハーゲン/Vc:クレメンス・ハーゲン~~ハーゲンプロジェクト2023第1夜~トッパンホール【曲目】1.ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第11番ヘ短調Op.95「セリオーソ」2.モーツァルト/弦楽四重奏曲第14番ト長調K3873.ラヴェル/弦楽四重奏曲ヘ長調【アンコール】モーツァルト/弦楽四重奏曲第21番ニ長調K.575「プロシャ王第1番」~第4楽章トッパンホールが長年継続して主催しているハーゲン・クァルテットの演奏会シリーズが4年ぶりに戻ってきた。3日間に渡る「ハーゲンプロジェクト」が開催され、初日の公演を聴いた。今回もサプライズの連続で、ライブの醍醐味を満喫させてくれ、ホンモノの音楽を届けてくれた。最...ハーゲン・クァルテットハーゲンプロジェクト第1夜

  • オスモ・ヴァンスカ 指揮 東京都交響楽団(定期Aシリーズ)

    10月30日(月)オスモ・ヴァンスカ指揮東京都交響楽団第985回定期演奏会Aシリーズ東京文化会館【曲目】1.シベリウス/交響曲第5番変ホ長調Op.822.シベリウス/交響曲第6番ニ短調Op.1043.シベリウス/交響曲第7番ハ長調Op.105「オスモ・ヴァンスカのシベリウス」と聞いて、これは行かなければ!という気になった。とは云っても、ヴァンスカの指揮でシベリウスはおろか今まで何も聴いたことがないのだが、何故かそんな気になって、コンサートの予定が立て込んでいる中にねじ込んで出かけた。最初は5番のシンフォニー。期待に反して、なんだか楽器もオケ全体も暖まっていない印象。管楽器のほころびや弦の乱れも気になり、アンサンブルが散漫でちぐはぐな印象を受けたが、第1楽章と第3楽章の締めの部分からは、骨太で大きなパワーが...オスモ・ヴァンスカ指揮東京都交響楽団(定期Aシリーズ)

  • 第26回下谷教会音楽賛美夕礼拝 ~東京藝大バッハカンタータクラブ

    10月29日(日)第26回下谷教会音楽賛美夕礼拝日本基督教団下谷教会【音楽夕礼拝次第】♪(前奏)バッハ/「われら悩みの極みにありて」BWV641☆招きの言葉♪(賛美)148☆(祈祷)♪(演奏)バッハ/カンタータ第147番「心と口と行いと生活で」BWV147☆(聖書)ルカによる福音書第1章39~56節♪(賛美)175☆(説教)「わがこころ主をあがめ」♪(賛美)469(1954)♪(献金)65-2♪(賛美)546(1954)☆(祝祷)♪(後奏)バッハ/カンタータ第43番~コラール「汝、生命の君、主イエス・キリストよ」♪カンタータクラブによる楽器紹介♪司式・説教:藤田義哉/オルガン:清水奏花【カンタータ演奏】S:安部一花/A:伊原ももこ/T:半田悠河//B:青木大地、鈴木薫小河佑樹指揮東京藝術大学バッハカンター...第26回下谷教会音楽賛美夕礼拝~東京藝大バッハカンタータクラブ

  • N響 2023年10月B定期(尾高忠明 指揮)

    10月26日(木)尾高忠明指揮NHK交響楽団《2023年10月Bプロ》サントリーホール【曲目】1.ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」【アンコール】♪ベートーヴェン/悲愴ソナタ~第2楽章Pf:レイフ・オヴェ・アンスネス2.ブラームス/交響曲第3番ヘ長調Op.90ブロムシュテットがドクターストップで10月定期のための来日が出来なくなってしまい、Bプロは尾高忠明に託された。「皇帝」は優美で華麗な演奏。アンスネスのピアノは艶やかで華やかだ。自然な呼吸で伸びやかに自信満々にピアノを奏で、「皇帝」の名に相応しく堂々として、颯爽としたベートーヴェンを聴かせてくれた。尾高/N響も繊細さとパワーを兼ね備え、ソリストと同じ呼吸で四肢の末端まで神経が行き渡った瑞々しい演奏。文句無しの演奏だけれど、ハッ...N響2023年10月B定期(尾高忠明指揮)

  • 仲道郁代ピアノ・リサイタル ~ブラームスの想念~

    10月22日(日)仲道郁代(Pf)Roadto2027 ブラームスの想念東京文化会館小ホール【曲目】1.ブラームス/7つの幻想曲Op.1162.ブラームス/3つの間奏曲Op.1173.ブラームス/6つの⼩品Op.1184.ブラームス/4つの⼩品Op.119【アンコール】♪ブラームス/ゴドフスキー編/子守歌仲道郁代の10年におよぶ壮大なリサイタルシリーズroadto2027、今回はブラームスの最後のピアノソロ作品となった晩年の4つの小品集が取り上げられた。オールブラームスプロというのも珍しいが、ソナタや変奏曲などの大規模な作品が入らないのは更に珍しい。けれど今日取り上げられた作品は、どれも小品と呼ぶにはあまりに深淵な世界を描いていることを仲道さんは伝えてくれた。曲目にはどれも、人生の終わりを意識したブラーム...仲道郁代ピアノ・リサイタル~ブラームスの想念~

  • コール・ヴァフナ 第37回定期演奏会

    10月21日(土)男声合唱団CHORWAFNA第37回定期演奏会江戸川区総合文化センター小ホール【曲目】1.多田武彦/男声合唱組曲「柳川風俗詩・第二」2.デュブラ/ラトヴィア合唱曲「男声合唱曲集」より褒め称えよ/この日キリストは生まれ給えり/御言葉は人となられた/今こそここを去らせくださる/汝を崇める3.男声合唱のための「合唱でスポ根!」アタックNo.1のテーマ/あしたのジョー/行けタイガーマスク/ゆけゆけ飛雄馬4.南弘明/フランスの詩による男声合唱曲集「月下の一群第3集」【アンコール】1.南弘明/輪踊り2.シューベルト/聖なるかな3.古関裕而/栄冠は君に輝く指揮:川合良一、車真佐夫(3,アンコール3)/Pf:武部純子4年ぶりにコール・ヴァフナを聴いた。定期演奏会を2年間休止して昨年再開したヴァフナだが、...コール・ヴァフナ第37回定期演奏会

  • 総合カルチャーショップ・ドゥスマン(音楽の旅 2023 レポート)

    音楽の旅2023レポート(Wien,Berlin,Leipzig,Nürnberg)2023年9月にウィーンとベルリンを中心に、演奏会や作曲家ゆかりの記念館、音楽関係のショップを訪ねたレポートです。DUSSMANNdasKulturKaufhausドゥスマン2023年9月12日(火)このブログで以前紹介したことがあるお店「ドゥスマン」は、ベルリンで恐らく最大のミュージックショップで、音楽関係以外の芸術も幅広く扱った総合的な芸術系デパートです。20年以上前から、僕はベルリンに来ると必ず訪れて掘り出し物のCDや楽譜を見つけています。今回もベルリンに到着した日、フィルハーモニーでのコンサートの前にドゥスマンを訪れ、1時間半近く過ごして買い物もしました。ドゥスマンはベルリンの中心部、ミッテ区のかつての東西ベルリン...総合カルチャーショップ・ドゥスマン(音楽の旅2023レポート)

  • 音楽の旅 2023 レポート(Wien, Berlin, Leipzig, Nürnberg)

    音楽の旅2023レポート(Wien,Berlin,Leipzig,Nürnberg)2023年9月にウィーンとベルリンを中心に、演奏会や作曲家ゆかりの記念館を訪ねたレポートです。順次更新予定です。博物館、記念館、ショップなど訪問レポート♪ハイドンハウス(ウィーン)♪シューベルトの生家(ウィーン)演奏会&オペラ鑑賞レポート2023.9.8♪オルガン・プレゼンテーション(ウィーン・フランチスカーナ修道院)♪フルシャ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(ウィーン・コンツェルトハウス)2023.9.10♪モーツァルト:歌劇「皇帝ティートの慈悲」(ウィーン国立歌劇場)2023.9.11♪ティーレマン指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(ウィーン・ムジークフェラインザール)2023.9.12♪グラジニーテ=ティーラ指揮...音楽の旅2023レポート(Wien,Berlin,Leipzig,Nürnberg)

  • シューベルトの生家(音楽の旅 2023 レポート)

    音楽の旅2023レポート(Wien,Berlin,Leipzig,Nürnberg)2023年9月にウィーンとベルリンを中心に、演奏会や作曲家ゆかりの記念館を訪ねたレポートです。SCHUBERTGEBURTSHAUSシューベルトの生家2023年9月10日(日)ウィーンにゆかりの大作曲家は大勢いますが、生まれも育ちもウィーンという作曲家はそう多くありません。シューベルトはウィーン生まれの作曲家で音楽史に名を刻まれることになった最も偉大な作曲家でしょう。そのシューベルトの生家と最期の家がウィーン市内に残っていて、どちらもミュージアムとして公開されています。このうち、この日開館している「生家」を訪れました。シューベルトの生家"SchubertGeburtshaus"は、ウィーンの中心の1区の北、9区のヌスドルフ...シューベルトの生家(音楽の旅2023レポート)

  • ハイドンハウス(音楽の旅 2023 レポート)

    音楽の旅2023レポート(Wien,Berlin,Leipzig,Nürnberg)2023年9月にウィーンとベルリンを中心に、演奏会や作曲家ゆかりの記念館を訪ねたレポートです。HAYDNHAUSハイドンハウス2023年9月10日(日)ヨーゼフ・ハイドンは65歳だった1797年、当時はまだウィーンの街外れだったグンペンドルフに新居を構え、そこで亡くなるまでの12年間を暮らしました。そこがハイドンハウスとして一般公開されています。2009年にハイドン没後200年を記念して、新たな常設展示が行われるようになりました。ハイドンハウスは、賑やかなショッピング街のマリアヒルファー通りからわき道を入り、静かな住宅街のなかの「ハイドン通り」沿いにあります。ウィーンでは史跡になっている建物の入り口にこうして紅白の旗が掲げ...ハイドンハウス(音楽の旅2023レポート)

  • イザベル・ファウスト & クリスティン・フォン・デア・ゴルツ & クリスティアン・ベザイデンホウト

    10月10日(火)イザベル・ファウスト(Vn)/クリスティン・フォン・デア・ゴルツ(Vc)/クリスティアン・ベザイデンホウト(Cem)~欧州バロック作品集~王子ホール【曲目】1.バッハ/ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタト長調BWV10212.ピゼンデル(伝バッハ)/ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタハ短調BWV10243.ビーバー/ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第5番ホ短調4.ヘンデル/ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタニ長調HWV3715.フローベルガー/ブランシュローシュ氏の死に寄せるトンボーハ短調FbWV632(チェンバロ・ソロ)6.バッハ/ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタト長調BWV1019【アンコール】1.バッハ/ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタホ短調BWV...イザベル・ファウスト&クリスティン・フォン・デア・ゴルツ&クリスティアン・ベザイデンホウト

  • ごほうびクラシック 葵トリオ

    10月9日(月)ごほうびクラシック葵トリオ[Pf:秋元孝介/Vn:小川響子/Vc:伊東裕]~ごほうびクラシック第7回~第一生命ホール【曲目】♪エルガー/愛の挨拶(ピアノ三重奏版)♪マスネ/タイスの瞑想曲♪サン=サーンス/白鳥♪ショパン/華麗なる円舞曲Op.34-1♪ラフマニノフ/「悲しみの三重奏曲」第1番ト短調♪メンデルスゾーン/ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.49【アンコール】♪ドビュッシー/ピアノ三重奏曲ト長調~第2楽章休日の午後に第一生命ホールで行われるコンサートシリーズ「ごほうびクラシック」で葵トリオを聴いた。ソロの演奏があったり、途中のMCだけでなく終演後にアフタートークが設けられたりして、和やかな雰囲気のなかでメンバーの横顔に接する機会ともなった。オープニングはトリオの演奏で「愛の挨拶」。最初...ごほうびクラシック葵トリオ

  • ヴォーカル・アンサンブル アラミレ 第14回演奏会

    10月7日(土)櫻井元希/ヴォーカル・アンサンブルアラミレミサ《めでたし神聖なる母》ルネサンス・ポリフォニーとグレゴリオ聖歌によるミサ形式の演奏会番町教会【曲目】◎ヤコブ・オブレヒト/ミサ「めでたし神聖なる母」(曲中に挿入されたグレゴリオ聖歌)♪入祭唱「めでたし聖なる産みの母」♪昇階唱「あなたは祝福された、敬うべき方です」♪アレルヤ唱「エッサイの若枝が」♪奉納唱「あなたは幸いな方」♪拝領唱「幸いな御胎」5年ぶりに聴く「ヴォーカル・アンサンブルアラミレ」の演奏会。会場となった番町教会は、小学校の下級生だった手塚さんが立ち上げた手塚建築研究所の設計で、明るく開放的な空間にモダンな意匠が施され、更に世界の名音楽ホールを手がけてきた永田音響設計が音響を担当し、設置されている立派なオルガンや声楽による教会音楽に適し...ヴォーカル・アンサンブルアラミレ第14回演奏会

  • B→C 亀居優斗 クラリネット・リサイタル

    10月3日(火)亀居優斗(Cl)/小澤佳永(Pf)東京オペラシティリサイタルシリーズB→Cビートゥーシー[255]東京オペラシティリサイタルホール【曲目】1.バッハ/大橋晃一編/前奏曲とフーガ「聖アン」変ホ長調BWV5522.伊藤康英/クラリネット・ソナタ(2021)3.坂田直樹/カンデラ(2022)4.ヴィトマン/3つの影の踊り(2013)5.葛西竜之介/幻想曲《泡》──クラリネットとピアノのための(2023、委嘱初演)6.レーガー/クラリネット・ソナタ第1番変イ長調Op.49-1(アンコール)♪三界秀実/ソナタクラリネットとピアノのための去年の3月に東京オペラシティでやった音コン受賞者発表演奏会で、クラリネット部門を制した亀居優斗さんの演奏を聴いて、これは稀に見る逸材という印象を受け、もっとじっくり聴...B→C亀居優斗クラリネット・リサイタル

  • 藤村実穂子 メゾソプラノ・リサイタル

    9月27日(水)藤村実穂子(MS)/ウォルフラム・リーガー(Pf)~プラチナ・シリーズ2~東京文化会館小ホール【曲目】◆モーツァルト/静けさは微笑みK152喜びの鼓動K579すみれK476ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼く時K520夕べの想いK523◆マーラー/歌曲集「さすらう若人の歌」◆ツェムリンスキー/メーテルリンクの詩による6つの歌曲Op.13◆細川俊夫/2つの子守唄(日本民謡集より「五木の子守唄」「江戸の子守唄」)【アンコール】1.ツェムリンスキー/子守唄2.ツェムリンスキー/春の日3.ツェムリンスキー/夜のささやき藤村実穂子のリサイタルを聴き、その道を究めるとはどういうことかを思い知った。これは「非の打ち所がない歌唱」という意味ではなく、歌にとって最も大切なことにとことんこだわり、それを極めるとい...藤村実穂子メゾソプラノ・リサイタル

  • エマニュエル・パユ & アレッシオ・バックス

    9月28日(水)エマニュエル・パユ(Fl)/アレッシオ・バックス(Pf)王子ホール【曲目】1.バクリ/フルート・ソナタ第3番Op.1562.フランク/パユ編/ソナタイ長調3.C.シューマン/3つのロマンスOp.224.メンデルスゾーン/ソナタヘ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタMWVQ26)【アンコール】♪バッハ/ソナタロ短調BWV1030~第2楽章ラルゴ・エ・ドルチェパユのフルートを聴きに王子ホールへ。パユは僕が長年に渡って度々聴きに出かけるフルーティストだ。次元を超えた卓越した演奏能力の持ち主であるというだけでなく、常に新たなことにチャレンジして、サプライズを届けてくれるアーティストとして大きな期待もあるから。今夜のパユも変わらぬ見事なフルートで魅了した。パユのフルートは、どこまで伸びて行くのかと思うほ...エマニュエル・パユ&アレッシオ・バックス

  • 庄司紗矢香 & ベンジャミン・グローヴァー & モディリアーニSQ

    9月25日(月)庄司紗矢香(Vn)/ベンジャミン・グローヴァー(Pf)/モディリアーニ弦楽四重奏団~フランスの風~サントリーホール【曲目】1.武満徹/妖精の距離2.ドビュッシー/ヴァイオリン・ソナタト短調3.ラヴェル/弦楽四重奏曲ヘ長調4.ショーソン/ヴァイオリン、ピアノ、弦楽四重奏のための協奏曲ニ長調Op.21「フランスの風」のタイトルの下、庄司紗矢香が、ピアノのグローヴナーとモディリアーニ弦楽四重奏団と共演する室内楽を聴いた。最初は庄司とグローヴナーのデュオ。ここでは、庄司の研ぎ澄まされた感性が光った。庄司のヴァイオリンの音からは、色や香りを加えることによって得られる美しさではなく、そうしたものを削ぎ落として現れる本質的な「美」を感じる。その音は沈黙から生まれ、沈黙に消えて行くデリケートの極み。グロー...庄司紗矢香&ベンジャミン・グローヴァー&モディリアーニSQ

  • N響 2023年9月B定期(トン・コープマン 指揮)

    9月21日(木)トン・コープマン指揮NHK交響楽団《2023年9月Bプロ》サントリーホール【曲目】1.モーツァルト/交響曲第29番イ長調K,2012.モーツァルト/フルート協奏曲第2番ニ長調K.314【アンコール】♪モーツァルト/歌劇「魔笛」よりパパゲーノのアリア「恋人か女房がいれば」Fl:神田寛明3.モーツァルト/交響曲第39番変ホ長調K.543コンマス席には長原さんが。N響に来るの?長旅から帰国した翌日のN響定期は、コープマンが登場するモーツァルトプロ。寝るわけにはいかない、と気合いを入れて臨み、寝落ちすることなく楽しむことができた。最初は29番。柔らかくデリケートな出だし。メロディーを奏でるファーストヴァイオリンに、セカンドとヴィオラが優しく表情豊かにまとわりつき、香り高く優美なアンサンブルを織り成...N響2023年9月B定期(トン・コープマン指揮)

  • Willkommen, Bach! (ライプツィヒ・トーマス教会コンサート)

    9月16日(土)Willkommen,Bach!(ようこそ、バッハ!)ライプツィヒ・トーマス教会【曲目】1.シャイン/神よ、我ら汝を褒めたたえん2.シャイン/ビーナスの冠~カンツォン第24番3.シェレ/深き淵より4.クーナウ/我が魂、汝を褒めたたえん5.クニュプファー/神よ、われを調べ6.シャイン/「音楽の饗宴」~組曲17番7.バッハ/正しき者は滅びしもBWV(deest)8.ローゼンミュラー/恐れることなかれ9.ローゼンミュラー/われらのもとに留まりたまえ10.バッハ/ミサ曲ロ短調~ドナ・ノービス・パーチェム(アンコール)♪バッハ/イエスは我が喜び【演奏】合奏:ミヒャエル・プレトリウス、アンサンブル1684/合唱:ゲヴァントハウス合唱団、聖トーマス歌唱学校聖歌隊、トーマス教会少年合唱団年少部(3年次生)...Willkommen,Bach!(ライプツィヒ・トーマス教会コンサート)

  • ライプツィヒ・トーマス教会でのオルガン礼拝コンサート

    9月16日(土)モテット/オルガン礼拝ライプツィヒ・トーマス教会☆牧師挨拶♪バッハ/オルガン協奏曲ニ短調BWV596☆詩篇朗読♪シューマン/バッハの名による6つのフーガOp.60~第1、2曲☆説教♪バッハ/6つのシューブラーコラール~「ただ愛する神の力に委ねる者は」BWV647☆説教♪バッハ/アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳~「ただ愛する神の力に委ねる者は」BWV691☆説教に続き讃美歌唱和♪バッハ/オルガン小曲集~「ただ愛する神の力に委ねる者は」BWV642♪ドイツ語讃美歌集~第369「ただ愛する神の力に委ねる者は」☆祈祷と祝福♪ヴィドール/オルガン交響曲第5番ヘ短調Op.42-1~第5楽章トッカータ【司式・説教】ユッタ・ミヒャエル【演奏】Org:ヨハネス・ラングトーマス教会とバッハ像音楽の旅は終盤...ライプツィヒ・トーマス教会でのオルガン礼拝コンサート

  • キリル・ペトレンコ 指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(ベルリン音楽祭)

    9月14日(木)キリル・ペトレンコ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団~ベルリン音楽祭2023/定期シリーズCプログラム~ベルリン・フィルハーモニーホール【曲目】1.クセナキス/藺草の茂る土地(1977)2.マルトン・イーレッシュ/オーケストラのための"Lég-Szín-Tér(色彩空間)"(2023/委嘱初演)3.ハルトマン/歌の情景「ソドムとゴモラ」(1962/63)Bar:クリスティアン・ゲルハーヘル4.クルターク/ステーレ(墓標)Op.33(1994)ベルリンでの最後のコンサートはベルリン・フィル定期演奏会。ハルトマンの曲の歌詞を予め読んでおきたかったのでプログラムを買おうとしたら、係の女性が「歌詞は載ってないけれど、よければプレゼントしますよ!」と、もらってしまった。詳しい曲目解説が載っている...キリル・ペトレンコ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(ベルリン音楽祭)

  • フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮 コレギウム・ヴォカーレ・ゲント

    9月13日(水)フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ・ゲント~ベルリン音楽祭2023~ベルリン・フィルハーモニーホール【曲目】♪バッハ/ミサ曲ロ短調BWV232S:ドロテー・ミールズ/MS:マルゴット・オイツィンガー/カウンターT:アレックス・ポッター/T:ガイ・カッティング/Bar:ペーター・コーイヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ・ゲントによるロ短調ミサは、冒頭の「キリエ」を神の憐れみを心の奥底から切望するというより、神の慈悲を静かに待つという印象で始まり、全曲を通して穏やかで美しい演奏に終始した。裏を返せば直情的な訴えやダイナミズム、生命力という点で物足りなさが残った。ロ短調ミサには、「クレド」の「クルチフィクスス」のような影と、「グローリア」や「サンクトゥス」に代表される目映いば...フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ・ゲント

  • 映画「福田村事件」から学ぶべきこと

    2023年9月29日(金)一時あまりにむごく、あまりに悲しい映画。そしてあまりに重いメッセージが詰まった映画だった。観終わってからしばらく、身動きできなかった。これは田舎の小さな村の特異な事件でもなければ、あの時代だから起きてしまった事件でもない。あのおぞましい事件を引き起こした遺伝子は脈々と受け継がれ、私たちのなかにも生きていると思うと、恐ろしいというか、汚らわしささえ感じた。あのような事件を繰り返さないためにやらなければならないことは何か。それは、事件を徹底的に検証し、反省し、後世に語り継ぐこと。けれど、日本はその大切な使命をないがしろにし続け、今年は100年という節目の年であるにも関わらず、日本という社会はあまりにこのことに無関心だ。それどころか、朝鮮人虐殺の事実を闇に葬り去ろうとしている人達が、政...映画「福田村事件」から学ぶべきこと

  • トリオ・テンペストーゾ

    9月13日(水)トリオ・テンペストーゾ(Accord:サーニャ・ムリナリク/Cl:アンドラーシュ・ゴローブ/Vc:ウルバン・メグザール)~フィルハーモニー・ランチコンサート~ベルリン・フィルハーモニーのホワイエ【曲目】1.ストラヴィンスキー/組曲「プルチネルラ」2.ハイドン/トリオト長調Hob.XV:253.ファーガルント/クラリネット、アコーディオン、チェロのための「ブレス(Breath)」4.ピアソラ/ル・グラン・タンゴ(アンコール)♪ラヴェル/組曲「マ・メール・ロア」~妖精の園フィルハーモニーのホワイエで毎週火曜日に行われている無料のランチタイムコンサートに出掛けた。30分近く前に着いたが、平日のお昼にもかかわらず会場には大勢の人が集まっていた。若い人も多い。ホワイエの仮設ステージ前には椅子がたくさ...トリオ・テンペストーゾ

  • グラジニーテ=ティーラ指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(ベルリン芸術祭)

    9月12日(火)ミルガ・グラジニーテ=ティーラ指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団/ミュンヘン・フィルハーモニー合唱団ベルリン・フィルハーモニーホール【曲目】♪マーラー/交響曲第2番ハ短調「復活」S:タリサ・トレヴィン/A:オッカ・フォン・デア・ダムラウウィーンからベルリンへ移動した日の夜、ちょうど開催されている「ベルリン音楽祭」のなかで行われたミュンヘン・フィルの演奏会を聴いた。ミュンヘン・フィルは昨夜の客演地のケルンから、ドイツ鉄道(DB)でベルリン入りすることになっていたが、コンミスの青木尚佳さんから「DBが大幅な遅れ」その後、「予定の電車が運行中止になった」とお知らせが続いた。どうなることかと会場へ行ったら開演15分遅れのお知らせ。演奏会は予定通り行われるということで胸を撫で下ろした。開演の遅...グラジニーテ=ティーラ指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(ベルリン芸術祭)

  • ティーレマン指揮 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

    9月11日(月)クリスティアン・ティーレマン指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団~ムジークフェライン・シーズンオープニングコンサート2023/2024~ウィーン楽友協会大ホール【曲目】1.ヒンデミット/白鳥を焼く男(アンコール)♪ヒンデミット/無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.25-1~第4楽章Vla:アントワン・タメスティ2.R.シュトラウス/アルプス交響曲Op.64(アンコール)♪R.シュトラウス/歌劇「カプリッチョ」Op.85~間奏曲「月光の音楽」ウィーン滞在中にムジークフェライン・ザール(正しくはムジーク・フェアアインス・ザール"Musikvereinssaal")で、ティーレマン指揮ドレスデン・シュターツカペレによるアルプス交響曲をやる演奏会があると知った。ティーレマンは以前聴いたとき自分の好みには合わな...ティーレマン指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

  • ウィーン国立歌劇場公演「皇帝ティートの慈悲」

    9月10日(日)ウィーン国立歌劇場オペラ公演ウィーン・シュターツオーパー【演目】モーツァルト/歌劇「皇帝ティートの慈悲」K.621【配役】ティート:マシュー・ポレンザーニ/ヴィッテーリア:フェデリカ・ロンバルディ/セルヴィーリア:スラヴカ・ザミクナイコーヴァ/セスト:ケイト・リンジー/アンニオ:パトリシア・ノルツ/プブリオ:ペーター・ケルナー/ベレニーチェ:アメル・パリス【演奏】パブロ・エラス=カサド指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団/ウィーン国立歌劇場合唱団【演出】ユルゲン・フリム【舞台】ジョルジュ・ツィピン【衣装】ビルギット・フッター【照明】ヴォルフガング・ゲッベル(拡大可)WIENERSTAATSOPER各座席に取り付けられた字幕ディスプレイモーツァルトが最晩年に作曲したオペラ・セリア「皇帝ティートの慈...ウィーン国立歌劇場公演「皇帝ティートの慈悲」

  • フルシャ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

    9月8日(金)ヤクブ・フルシャ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ウィーン・コンツェルトハウス【曲目】1.ヤナーチェク/C.マッケラス編/歌劇「利口な女狐の物語」組曲2.エネスク/管弦楽のための組曲第1番ハ長調Op.93.ラフマニノフ/交響的舞曲Op.457年振りに聴くウィーン・フィル。ここコンツェルトハウスで聴くのは14年ぶりとなるが、重厚で煌びやかな会場という印象は変わらない。ウィーンの町中では以前ほど見かけなかった日本人がここには沢山来ていて、最上階(Galerie席)の僕の周りにも日本人が大勢いた。指揮はヤクブ・フルシャ。今年の2月にN響定期で聴いた指揮者だ。最初はヤナーチェク。弦が哀愁を漂わせてまとわりつくように忍び寄ってくる。しっとりとした潤いと淡い陰影を湛えて、そこから柔らかな光が仄かに発...フルシャ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

  • ウィーン・フランチスカーナ修道院オルガン・プレゼンテーション

    9月8日(金)ORGELPRÄSENTATIONEN(オルガン・レクチャーコンサート)フランチスカーナ修道院(ウィーン)【曲目】1.フレスコバルディ/トッカータ2.フローベルガー/カンツォーナ第2番3.ブクステフーデ/プレリュードト短調4.フローベルガー/トッカータ5.バッハ/マニフィカトによるフーガBWV733Org&レクチャー:ヨハネス・エーベンバウアー1642年にヨハン・ヴェッケルにより製造された、ウィーンで最古というオルガン(Wöckherl-Orgel)がある一区のフランツィスカーナ修道院で、オルガンプレゼンテーションという催しが毎週金曜日にあるというので、日本からウィーンに到着した当日に修道院を訪れた。ほの暗い小さな空間に、見るからに歴史的なオルガンが据えられ、プレゼンテーションをやってくれる...ウィーン・フランチスカーナ修道院オルガン・プレゼンテーション

  • 藝祭2023

    藝祭2023今年の藝祭は4年ぶりにほぼ従来通りの形での開催となった。テーマは「いま、ここで」。特に学生時代は、今、ここでしかできないことに溢れている。それを3年もの間、学生生活は大きく制限され、それどころか活動を禁止され、抑圧された学生達の思いが噴き出るようなテーマではないか。そんな思いを爆発させる3日間になったかどうか、僕は都合で3日目しか来ることができなかったが、以前の活気と人出が戻った藝祭のなかに朝から晩まで身を置いて、いま、ここでしかできない学生達のパフォーマンスを堪能した。演奏会は抽選で当たった5公演と、ピロティで行われたライブを聴くことができた。これらの演奏について感想を述べ、限られた時間ではあったが、できるだけ見て回った展示を中心に写真を紹介したい。9月3日(日)もちテット~9月3日のもち~...藝祭2023

  • 新作歌曲の会 第23回演奏会

    8月24日(木)新作歌曲の会第23回演奏会川口総合文化センター・リリア音楽ホール【曲目】1.岡田愛/茨木のり子の詩による歌曲組曲(詩:茨木のり子)1.夏の星に2.待つ3.ふたたびは4.月の光MS:小泉詠子/Pf:小田直弥2.生田美子/立原道造の詩による3つの歌曲(詩:立原道造)1.朝に2.また昼に3.夢みたものは・・・・・T:横山和彦/Pf:生田美子3.布施美子/「雨よ降れ」「木を植える」(詩:谷川俊太郎)S::森朱美/Pf:畑めぐみ4.高島豊/「みすゞからの贈りもの~「花津浦」を想う~」(詩:金子みすゞ)1.わらい2.弁天島3.夜散る花4.花津浦Bar:鎌田直純/Pf:藤原亜美/朗読:田中佳志子♪♪♪5.鈴木静哉/小譚詩(詩:立原道造)MS:紙谷弘子/Pf:畑めぐみ6.野澤啓子/すいか(詩:田中庸介)B...新作歌曲の会第23回演奏会

  • Duo Axia (Pf:伏木唯 & Vc:山口徳花)

    8月18日(金)DuoAxia山口徳花(Vc)/伏木唯(Pf)ベートーヴェン・チクルスvol.3ルーテル市ヶ谷ホール【曲目】1.ベートーヴェン/「マカベウスのユダ」の主題による12の変奏曲ト長調WoO452.ベートーヴェン/ピアノとチェロのためのソナタ第3番イ長調Op.693.ベートーヴェン/「魔笛」の主題による12の変奏曲ヘ長調Op.664.ベートーヴェン/ピアノとチェロのためのソナタ第5番ニ長調Op.102-2(アンコール)♪ベートーヴェン/アデライーデOp.46DuoAxiaによるベートーヴェン全曲チクルス最終回。去年8月にあった第2回は、公演当日に発熱して行けずに悔しい思いをしたが、3回目はしっかり聴くことが出来た。これまでの積み重ねの上に築かれたことを実感できる完成度の高い充実した演奏会だった。...DuoAxia(Pf:伏木唯&Vc:山口徳花)

  • コロナ報道への意見に対する非常に残念な新聞社の対応

    2023年8月16日(水)新型コロナウイルス感染症による「コロナ禍」の世の中になってから、僕は不安を煽るばかりの大手メディアの報道姿勢に大きな疑問を感じていました。こうしたメディアの報道姿勢は残念ながら変わることはなく、コロナが5類になってからもそれまでの報道姿勢を検証することも、反省する様子も窺えません。そして、一部では大きな問題となっているワクチンの弊害についても、積極的に伝える姿勢は全く見られません。僕は、コロナ禍が始まって約1年経った2021年3月に、購読紙である毎日新聞のウェブ上の意見投稿フォームから、そんな思いを送りましたが、回答はありませんでした。さらに5類になって1カ月が経過した2023年6月にも、投稿フォームから意見と質問を送りましたが、これにも回答はありませんでした。このため2023年...コロナ報道への意見に対する非常に残念な新聞社の対応

  • 谷村香衣 ヴァイオリンリサイタル

    8月12日(土)Vn:谷村香衣/Pf:諸田由里子オーキッドミュージックサロン(双子玉川)【曲目】1.モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218~第1楽章2.ヴィエニャフスキ/新しい手法作品10~第6曲プレリュード3.バッハ/無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番ハ長調BWV1005~第2曲フーガ4.サン=サーンス/序奏とロンド・カプリチョーソOp.285.プラームス/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第3番ニ短調Op.1086.パガニーニ/イ・パルピティOp.13【アンコール】♪モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218~第1楽章谷村香衣さんのことはプロフィールも殆ど知らないし面識もないのだが、メッセンジャーからリサイタルのお知らせが時々届いていて、今回は、硬軟織り交ぜた多彩なプログラムや...谷村香衣ヴァイオリンリサイタル

  • NHK朝の連ドラ「エール」を観て戦争を考える

    2020年10月24日(土)実在した作曲家、古関裕而の半生をモデルにしたNHK朝の連続テレビ小説「エール」は、たくさん登場する音楽のシーンや、古関のモデル、窪田正孝が演じる古山裕一の音楽への情熱に惹かれてずっと観ています。でもこのブログの本題は音楽ではなく「戦争」です。ドラマで辛い戦争の時代がやっと終わって改めて考えました。どんなドラマでも、第二次世界大戦、なかでも太平洋戦争末期に突入すると必ず戦争一色になります。登場人物たちは例外なく戦争に巻き込まれ、悲痛なシーンが続きます。「エール」では前線の凄惨なシーンが衝撃的でした。戦後75年が経った今も、「戦争を二度と繰り返してはいけない」と多くの人が唱え、辛い戦争体験を語り継いでいます。これは同じ過ちを繰り返さないために大切です。けれど、そこに大切な視点が抜け...NHK朝の連ドラ「エール」を観て戦争を考える

  • ドイツ留学相談室

    ドイツ留学相談室seitdem23.September2002/LetzteNeuerung:15.August2023本サイトは、2002年9月から2022年7月まで、獨協大学のサイトとして開設していた「ドイツ留学相談室」を、サイト作成&管理者の退職に伴って記載内容を最新の情報に更新したうえで、管理者個人の本ブログに移行したものです。※本ブログの掲載内容は、獨協大学のオフィシャルサイトとは関係ありません。本サイトについてドイツの大学に1年程度の留学を考えている人のための留学ガイド。動機付けから留学出発までの手順を詳しく説明します。(2023.7.10更新)ドイツで行われる短期のドイツ語コースの参加方法やドイツの暮らしに役立つガイド。(22.11.29更新)ドイツ語圏の大学に留学した学生の留学体験記です。...ドイツ留学相談室

  • 留学体験記メニュー

    ドイツ留学体験記ここではドイツ留学(オーストリア、スイスのドイツ語圏を含む)をした獨協大学の学生の体験記を中心に紹介しています。体験記には、現地での手続き、授業の様子や寮生活、街の様子、これから留学する方々へのアドバイスなどが記されています。情報としては新しくありませんが、いつになっても決して色あせることない先輩達からの貴重なメッセージがたくさん綴られています。ご自身の留学に是非役立ててください。そして、あなた自身の留学体験をお寄せください。このページでは、獨協大学のサーバー上で公開していた体験記のうち、著作者からこちらのサイトへの掲載に許諾を頂いた方の体験記のみ掲載しています。新たに体験記を掲載したい方(ドイツ語圏の大学で正規の授業の受講で留学した方であればどなたでも)、旧サイトに掲載されていた体験記を...留学体験記メニュー

  • 留学体験記 Uni-Lüneburg, Uni-Münster, Uni-Trier, Uni-Würzburg

    ドイツ留学体験記ここではドイツ留学(オーストリア、スイスのドイツ語圏を含む)をした獨協大学の学生の体験記を中心に紹介しています。体験記には、現地での手続き、授業の様子や寮生活、街の様子、これから留学する方々へのアドバイスなどが記されています。情報としては新しくありませんが、いつになっても決して色あせることない先輩達からの貴重なメッセージがたくさん綴られています。ご自身の留学に是非役立ててください。そして、あなた自身の留学体験をお寄せください。このページでは、獨協大学のサーバー上で公開していた体験記のうち、著作者からこちらのサイトへの掲載に許諾を頂いた方の体験記のみ掲載しています。新たに体験記を掲載したい方(ドイツ語圏の大学で正規の授業の受講で留学した方であればどなたでも)、旧サイトに掲載されていた体験記を...留学体験記Uni-Lüneburg,Uni-Münster,Uni-Trier,Uni-Würzburg

  • やっとかめ室内管弦楽団 第10回演奏会

    8月11日(金)出口大地指揮やっとかめ室内管弦楽団~第10回演奏会~杉並公会堂大ホール【曲目】1.シューマン/交響曲第1番変ロ長調OP.38「春」2.シューベルト/交響曲第8番ハ長調D944「ザ・グレート」4年ぶりにやっとかめ室内管弦楽団を聴いた。コロナ騒動のなかでも毎年しっかりこなしていた演奏会は都合で聴けなかったが、やっとかめはその間に更なる成長を遂げたと感じる演奏会だった。前半はシューマン。冒頭のファンファーレが威勢よく始まると思いきや、優美に奥ゆかしく始まりハッとさせられた。暖かく柔らかな春の陽射しと、花々の香りが立ち昇るような穏やかさに包まれた開始。続いてファンファーレのフレーズをトゥッティが大きく優しく包み込むように繰り返す。やっとかめはこの開始部に限らず、がむしゃらに突き進むのではなく、豊か...やっとかめ室内管弦楽団第10回演奏会

  • 鈴木雅明:音楽講演会「バッハとライプツィヒ」

    2023年7月29日(土)音楽講演会「バッハとライプツィヒ」聖トーマス教会楽長就任300年を記念して【講師】鈴木雅明東京恩寵教会◆開会石原知弘牧師◆聖書朗読(旧約聖書詩編22編25節~27節)◆開会祈祷◆講演「バッハとライプツィヒ」~聖トマス教会楽長就任300年を記念して~カンタータ第75番「貧しきものは食べて満ち足り」講師:鈴木雅明◆東京恩寵教会からの挨拶バッハがライプツィヒ聖トーマス教会のカントルに就任して300年を迎える年を記念した鈴木雅明氏による講演会「バッハとライプツィヒ」を聴いて来ました。講演では、当時のライプツィヒという都市の位置づけや、バッハのライプツィヒでの音楽活動について、そしてバッハがカントル就任後に初めて書いたカンタータ第75番が取り上げられました。とりわけカンタータの話は内容が濃...鈴木雅明:音楽講演会「バッハとライプツィヒ」

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