曲った蝶番―ディクスン・カー
この作品は、ある男が自分こそ本物のジョン・ファーンリ卿だと名乗り出るところから始まる。その男は、タイタニック号沈没の混乱で自分と現当主が入れ替わったのだと主張する。証拠を携えその男はファーンリ卿の館へやってくるが、二人の真偽が分かるその時、現当主のファーンリ卿が死んでしまう。自殺なのか他殺なのか。フェル教授が解決に乗り出すが、事件の影には悪魔崇拝や機械仕掛けの人形が付きまとう・・・初・カーです「私、ミステリーが好きなんだよねー」なんて周りに言っておきながら、カーを未読だった私・・・ミステリーファン失格ですなんで今まで読まへんかったんやー!と絶叫したくなるほどおもいろい。これ、ものすごく好みだ。不可能犯罪のトリックも素晴らしいのだけど、その背後にただようゴシック小説の雰囲気が最高一人っきりで夜読んでいると、ぞくぞ...曲った蝶番―ディクスン・カー
2010/05/31 07:54