堤防下の古い町(東海道五十七次歩き旅・山城国)
八幡を抜ける東海道は、本来は木津川の堤防上(現在の府道13号) の道を西進するのが正しいようだ。 そんな堤防上の道の途中左側に、樹齢千年という楠の木の大木があっ たらしい。昔の街道は御幸橋北詰付近から、この楠の木の辺りまで真っ 直ぐな道で繋がっていたと言う。 とはいえ、当時は川もまだ幾つかに分流し、流れも定まってはいず、 このような巨大で堅固な堤防ではなかった筈だ。 僅かばかりの盛り土で、その上に街道が通され、それに沿って橋本の 町並みが続いていたのでは、などと当時の情景を思い描いてみる。 奥ノ町から西山本に入る辺りで府道13号から派生した道が一本、堤防 下に下りている。橋本の町に入ると大谷川…
2025/02/28 00:00