盛泉寺と難宗寺 (東海道五十七次歩き旅・摂津国)
交差点を横断し浜町一丁目に入ると左手に、浄土真宗大谷派・盛泉寺(じょうせんじ)がある。 説明によると「東本願寺派の元守口別院(東御坊)で、幻の大阪遷都ゆかりの寺とあり、慶長11(1606)年に教如上人が開基した。本堂は大坂夏の陣の兵火で焼失した後天保6(1835)に再建された」ものという。 明治元年天皇は、三種の神器の内の八咫の鏡を持参し、大阪行幸を行ない、本堂前に「内侍所奉安所(賢所)」を奉安された。遷都の意志を持っての50日もの長い行幸であったが、江戸城が無血開城と成り江戸遷都が決まり、このことは幻の大阪遷都ともいわれた。跡地は史蹟となり山門前に「史跡 内侍所奉安所址」の碑が立っている。 …
2025/07/14 00:00