マーメイド クロニクルズ 第二部 第1章−4 堕天使ダニエル(再編集版)
「う~ん、いいにおいがする。まずは腹ごしらえといくか」グリッドが突然気づいたように言った。他の二匹もうなずくと飛び跳ねるやいなやストリート・ギャングたちを頭からバリバリ食べ出す。メンバーたちはあまりの恐怖に腰が抜けている。「おい、お前の相手はこっちだ!」ダニエルはヒードンに言い放つと、セラフィムだけが持つ6枚の羽を広げて飛び上がった。ただし、羽は金色ではなく、暗い黒色だったが。「なんだ、このオーラは!まさかセラフィム(織天使)が地上に?なぜ黒い羽?」ダニエルはマクミラを傷つけると言ったヒードンを許せなかった。「地獄で後悔しろ!ミックスト・ブレッシング!」ダニエルの右眼から白い熱線が左目から黒い熱戦が発せられた。黒い熱戦は黒色火薬のようにヒードンの身体を幾重にも包むと、一瞬後に白い熱戦が時限爆弾のように発火した。...マーメイドクロニクルズ第二部第1章−4堕天使ダニエル(再編集版)
2020/04/27 00:00