千葉雅也「センスの哲学」
思想や哲学に興味がある人にとっては、もはやすでにちょっと古いかもしれないが、4月に刊行された本書は、すぐに購入して積ん読状態だった。この夏、映画館にいくこともままならなかったので、本を読んでいた。そして、そろそろこの本も手に取ろうと思って読み始めた。さて、著者いわく、この本は「勉強の哲学」「現代思想入門」に続く入門書の三つめにあたる。「センスが良い」といわれる「センス」とはなにか、を思索したものである。千葉雅也は立命館大学の教授でもあり、思想が専門家なので、この本も哲学書に分類されるのだろう。しかし、全くこの手の本を読んだことがない人でも十分理解できるように、それこそ入門書として書かれている。まだまだ本屋に平積みされているだろうから、是非手に取ってもらいたい。▼以下はネタバレあり▼この本を読む前の時点で、...千葉雅也「センスの哲学」
2024/10/11 20:57