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ノンセンス、ナンセンス
素敵な夢だけポケットに 詰め込んであなたと渡る架け橋―――を・・。 コンビニで買った缶コーヒーの苦味が舌に残り、 スマートフォンの通知音が鳴る度に心臓が一拍飛びながら、 世界がもし美しいと思うのならと、
2025/07/18 22:58
イラスト詩「トンネルの中の青空」
2025/07/17 23:18
イラスト詩「砂時計とライター」
不.安.ば.っ.か. 運.ん.だ. 広角レンズに映るクリーム
2025/07/16 22:00
無法地帯
無法地帯という言葉を聞いて何を想像するだろう、 存外、治外法権という言葉を思い浮かべるかも知れない。 とはいっても治外法権とは、国際法上の権利で、 在留外国人がその居住する国家の法律に拘束されない特権
2025/07/15 23:10
イラスト詩「白い羽根」
これは一体何度目の冬? そしてこれは一体何度目の絶望? A
2025/07/15 21:13
路地裏 *いろいろまじごめん
<ゴミ箱から異世界へ行きます> ...エアコンの室外機で、 “コマンド入力”する、 「※ コマンド入力によるアクセス可能」 [ライ
2025/07/14 22:32
イラスト詩「昼下がりの影」
昼下がりの空気は、 まるで熱に煮えたぎる水のようにゆるく歪んでいた。 アスファルトの表面温度は摂氏五十度を超える
2025/07/14 21:15
18
閉じられてゆく世界/こじあける世界 外出とは、僕等を覆う、薄くも強固な一枚の膜を破る行為だ。 それは、室内という、完璧に守られ、制御された空間から、 広大で予測不可能な世界という名の無限の可能性へ
2025/07/13 22:33
17
コイン精米機 駅前のスーパーの、日陰になった隅。 真夏のアスファルトの底知れぬ熱気を、どこか遠ざけるように、 その機械は背を低く構えている。 薄緑色の鈍い光沢を放つ鉄の外装が、午後の傾きかけた日差
2025/07/13 21:21
16
深夜の蒼色のレーダー図より 人類が、まだおぼつかない歩みで大地を離れ、 空という無限の領域へと、その視線を向けた、まさにその瞬間から、 戦闘機は、もはや単なる鉄と火薬でできた兵器ではなくなった。
2025/07/13 17:41
15
狐影戦記 雨雲が、鉛色の重みを帯びて空を低く覆い、 その冷たい滴が、無数の甲冑の表面を濡らし続けていた。 一粒一粒の雨滴が、武士の兜の鉢金を叩く音は、 遠くで響く雷鳴にも似て、湿った戦場の空気を震
2025/07/13 16:48
14
空豆 風の気配すら感じられない、とある静謐な午後。 畑の一角に、他の草木よりもひときわ高く、 向日葵やアスパラガスのように、 まるで誰かに見せるかのように、その青い莢を掲げる、 控えめながらも存在
2025/07/13 15:29
13
洞窟の火と手の記憶 The Fire in the Cave and the Memory of the Hand 社会主義という思想の根底には、人類が持つ、 普遍的な感情が横たわっている。それは、 眼の前に広がる「不公平」への、燃えるよう
2025/07/13 14:22
12
蝶の光、なめくじの夢 一九八〇年代後半、日本という国全体が、 まるで巨大な金色の泡の中にいた。 その時代、空気は、根拠のない楽観論と、高揚感に満ちていた。 富を欲するものは恥を忍び、傾絶せよ。
2025/07/13 13:26
11
麦茶 夏の兆しが、まだほんのりと青い、 湿った空気の匂いに混じり始める頃。都市の喧騒から離れた、 あるいは古い住宅街の、とある台所で、 ひと鍋の麦茶が、静かに、そして緩やかに煮出されている。 窓辺
2025/07/12 23:53
10
UVB-76 モスクワ郊外、深々と雪が降り積もる、凍てつく冬の夜更け。 時計の針は午前三時十七分を指し、街の喧騒は遠く霞んで、 あたりは深い静寂に包まれている。 その静けさの中で、一台の古びた真空管ラジ
2025/07/12 23:13
9
性同一性障害 性同一性障害、 あるいは、現代において、より精緻な感性で紡ぎ出された言葉、 「性別違和(Gender Dysphoria)」という概念。 それは、まるで一枚の絵の中に、矛盾する二つの静寂が、 しか
2025/07/12 22:28
8
巫女バイト 凍てつく冬の早朝、あるいは夏の熱気を帯びた祭りの夕暮れ。 冷たい風が頬を撫で、周囲の静寂が心を洗うような瞬間、 凛とした冷気を纏い、清潔な白衣に、 鮮やかな緋色の袴をすっと身に纏い、
2025/07/12 15:29
7
ウミヘビ ウミヘビ、その響きは、 どこか遠い海の底から聞こえてくる、 神秘的な歌。 それは、単に海に棲む蛇ではなく、 太古の昔、乾いた陸から、青く広がる海へと、 大胆に越境を果たした生命の使者であ
2025/07/12 14:11
6
レタス スーパーマーケットの鮮やかな陳列棚で、 あるいは食卓のサラダボウルの中で、 ついぞ僕等はそれを、「ただのサラダの脇役」として、 その存在を無意識のうちに通り過ぎてしまう。 しかし、このみず
2025/07/12 13:41
5
「90%の人が効果を感じました」という表現と、 残り10%への説明責任は? 「確率的に1%の可能性があります」と言う時、 その1%に命を託す人の姿勢は、論理よりも切実で重い、 遠隔気功というスピリチュアル詐欺師
2025/07/11 23:34
4
中学生になる前に 小学校の、どこか牧歌的で、 柔らかい陽射しに包まれた校庭の記憶。 青い空の下で、友達と無邪気に遊んだ日々が、 まるで淡い水彩画のように心に広がる。 それから、中学校という、 少し
2025/07/11 22:19
3
伊勢神宮 「崇める」とは、一体、何を意味しているのか。 「祈る」とは、誰に向けて、どのような思いを込めた声なのか。 そして、私達が依って立つ「日本」という共同体は、 一体、何によって形作られてきた
2025/07/11 21:43
2
ランディ・ガードナーの断眠実験 一九六三年の終わり、十七歳のランディ・ガードナーという、 一人の高校生が、世界を揺るがす、あまりにも個人的な、 しかし途方もない実験の幕を開けた。 二六四.四時
2025/07/11 21:18
1
ギリシャ神話 マーベル映画の雷神『ソー』がアスガルドから地球に降り立つ時、 それはゼウスと英雄たちの物語の遠い残響を聞かせ、 悠久の時を経て磨き上げられた、 人間存在の核心を照らし出す深淵なる鏡。
2025/07/11 20:53
風と森、その語られざる場所から
第一章 - 忘却の大地 この村は、現代という時の奔流から完全に切り離された、 まるで琥珀の中に閉じ込められた昆虫のような場所。 国土地理院の最新測量図からは跡形もなく消え失せ、 衛星写真には
2025/07/10 22:40
青曜日、甘き記憶の浸透圧
遥か未来の銀河辺境、 記憶と重力が曖昧に混ざり合う小惑星群の一つに、 澱んだままの腐った水にも等しい、 オモイデと呼ばれる星が浮かんでいる。 その表面は、古書のように擦り切れた時間が幾層にも堆積し、
2025/07/06 23:46
七八センチ分、まだ話したいJ-POP未満の私たち
「ねえ、転校生くんじゃん! 教室の隅っこで、いつも哲学書でも読んでそうな顔してるよね。 まる
2025/07/06 14:39
イラスト詩「ジス・スピニング・ワールド」
////// 開始ログ:夢のスパイラル ///// 🔴:賽は投げられた。 現状維持では後退するばかり、進歩それは神の悪夢だ。 美
2025/07/06 01:06
仮面劇
灼熱のアスファルトは、まるで都市の動脈瘤のように脈打ち、 心は風を受けた水面のように泡立ってとりとめもなく、 陽炎が揺らめくたびに空間の輪郭は曖昧になる。 高層ビル、高速道路、空港、マンション・・。 メ
2025/07/05 14:02
イラスト詩「眼鏡と視覚の工芸 透映堂」
商店街の雑踏を抜け、信号の音が背後に遠ざかると、 不意に空気の密度が変わる瞬間がある。 大通りからわずか三十歩。 そこにひっそりと口を開ける細い石畳の路地は、 都市の時間から切り離された、別世界の回廊
2025/07/04 23:20
硝子越しの時間たち
Ⅰ:灰色の午後と、風の死んだ街 八月の終わり――午後三時をわずかに過ぎた頃、 世界はまるでどこかの境界に立っているかのような、 揺らぎと停滞の狭間にあった。 酸っぱい気の抜けたビールのような昨夜の雨
2025/07/03 22:33
イラスト詩「僕の押し入れには宇宙がいる。いや、いた。たぶん、いまも。」
ドン! 「な、なんだぁ?」 変な音がした。 天井を突き抜けるような音が、部屋を揺らした。 段ボール箱が無造作に積み上げられた中から、 カップラーメンが転がり落ちて来た。 音の方向はすぐに分かった。
2025/07/02 22:44
イラスト詩「まだ名づけられていない痛み」
...顔から火が出るほど、 ...顔を背けたいほど 複雑なパズルの音、硝子片、 いびつな物同士の組み合わせで、 「白」も「黒」
2025/07/01 23:19
(Resonance) ――心に残る音、記憶のさざ波
あの人が傍らにいた記憶だけが、 身動きできずに膝を抱えた僕の心の中で、 この海のように絶え間なく寄せては返している、 かすかな明暗のさざ波。 タブー それは、禁忌。 答え
2025/06/30 23:59
震え
ほんのちょっとの...ことで... 曇ってしまったlost generation... 真夜中の公園...のブランコが揺れ...る... 甘えた声で...
2025/06/27 22:47
黒猫の左眼
、、、、、、、、、、、、、、 ビルにガタガタする看板がある。 七月の午後三時、太陽が容赦なく照りつける中、 僕は錆びついた自転車のハンドルに手をかけながら、 いつものように路地裏へと向かった。 ア
2025/06/26 22:48
潰れる店の作法
2025/06/25 23:22
祝福は肋骨へ戻ってゆき沈黙が奇妙な衣をぬけだす 4
窒息という語を最初に覚えたのは、 小学校の保健体育の教科書だったか、 それともプリントと呼ばれる藁半紙の中だったか。 その教科書には、窒息の原因や対処法が図解され、 こうまで静かに、こうまで感情の
2025/06/24 22:09
祝福は肋骨へ戻ってゆき沈黙が奇妙な衣をぬけだす 3
いかれている夢。 (に、錆びたベッドスプリングは関係ない、) こわれている夢。 (に、食料品店のうすぐらい蛍光灯は関係ない、) ま る で 古 い 教 会 の オ ル ガ ン の よ う に 低 く 響く 、 そ の
2025/06/23 21:31
祝福は肋骨へ戻ってゆき沈黙が奇妙な衣をぬけだす 2
、、、、、、、 夢の回廊を進む。 足元に這うように伸びてきたのは、水苔のような湿った気配。壁面から、床から、呼吸のわずかな間隙すらも水が滲み、 その湿気は、
2025/06/22 22:59
祝福は肋骨へ戻ってゆき沈黙が奇妙な衣をぬけだす 1
夢を見る。 それ自体は珍しいことではないが、 何故かいつも不気味なマンションの夢・・・・・・。 爆弾の破片で脳を半分にそがれたような、 夢の続きはNGシーン、
2025/06/22 18:30
ころもがえり
、、、、、、、、、、、、、、、、 取引先の運送業者の運転手があそこ、と言う。 ―――取引先の運送業者の運転手、彼の名は木村。 日焼けした顔に無精髭を蓄えた四十代の男が
2025/06/21 23:31
蛇
彼女は生まれて初めてピアノに触れた時、 とても綺麗な音を出した。 建築基準に従って上部のみが開閉可能な窓、 わ
2025/06/20 22:45
イラスト詩「異物記述」
2025/06/20 20:59
名もなき扉の奥で
以降、「灯台」は変化のない時間のなかに潜伏することになる。
2025/06/19 21:30
虹の膜が弾ける前に
2025/06/18 23:37
微熱
力み過ぎて声が裏返る、よ・・。
2025/06/18 22:09
イラスト詩「醜育声腸」
どれくらい君のことが好き、 その間に生きる目的や幸せや生活が、 生乾きの、透明な、皮膚とやらに見え隠れして。 コンビニエンスストアの青白い蛍光灯が作る影の中で、 横顔を見ながら、すべてが背景に溶け込
2025/06/17 22:34
春の円環
昭和六十二年の夜が深まり、 神田川の水面に映る街の明かりが、 狡猾な動物みたいに、 風速一・一メートルの微風に乗ってさざめく。 マンションの輪郭を縫うように流れるナトリウム灯の橙色。 波長五八九ナノメ
2025/06/17 20:38
イラスト詩「色彩」
感じ る 時...... 伝
2025/06/16 22:20
名もなき眼
高校の放課後に、友達にホラーについて語る、 それは、すうっ―――っつ・・と、 溶けてしまいそうな午後―――。 窓外
2025/06/15 22:42
イラスト詩「環境音楽みたいな焼き直し的ステレオタイプホラー(笑)」
その夜、俺は地方のビジネスホテルにいた。 駅前のチェーンは満室で、仕方なく選んだ古い宿だ。 ロビーは薄暗く、埃っぽい。 フロントの男は無表情で、鍵を滑り込ませた。 「エレベーターの前の部屋は、使用不
2025/06/15 18:43
イラスト詩「白いホテル」
鐘の音が、遠くから微かに届くような錯覚を覚える、 午後八時過ぎ。 地方出張のために予約していたビジネスホテルは、 駅前の賑やかな喧騒からまるで隔絶されたように、 裏通りの闇にひっそりと佇んでいた。 日
2025/06/15 18:06
イラスト詩「百年後の世界」
時刻は深夜二時を過ぎていた。 街灯一つない、墨を流したような山間の林道を、 白い軽ワゴン車が、 ぬかるんだ砂利道を啜るような鈍い音を立てて、 ゆっくりと進んでいた。 寝そべって章魚のごとく枝を伸ばした
2025/06/15 00:52
カタ、カタ、カタ
深夜零時を少し過ぎたころ、 梅雨明け前の湿気をはらんだ空気が、 アスファルトの熱を吸い込んで重く立ち込める田舎道を、 一台の軽ハッチバック車が、 ヘッドライトの円錐形の光を彫刻刀のように、 闇に深く彫
2025/06/14 18:57
イラスト詩「二十六階」
六月中旬、湿気を孕んだ空気が住宅街へと流れ込み、 築十五年のタウンハウスにも、 ゆるやかで粘性のある沈黙が満ちていた。 時刻は午後三時を少し過ぎたところ。この時間帯は、 まるで空間の奥底で時間が凝固し
2025/06/14 11:02
報告
さっき長編小説が終わった。 少年王 https://kakuyomu.jp/works/16818622175915328880 めっちゃいきった文体を目指し、 途中から何でこんな息苦しいものを作っているのか首を傾げた(?) お金もらえるな
2025/06/12 22:37
イラスト詩「視線の檻」
大きな声では言えませんが、私はストーカーだったことがあります。 今日の午後も、駅の改札を出た彼女の白い踵を、 私は規則的な歩調で追っていました。 彼女の履く白いローカットの運動靴は、 わずかに汚れたソ
2025/06/08 22:37
扉の向こうで
この都市では、夜になると。 出歩いてはいけない。 回覧板にも載っていたが、 サインだけして返した。 夜の一時をわずかに回った時刻、 俺は築四七年のアパートの重たい鉄扉を軋ませ、 コンクリートの亀裂が薄
2025/06/08 18:18
認識崩壊
就職を機に、かつて学生時代を過ごした混沌とした都市を離れ、 郊外の新興住宅地へと移り住んだ。 開発途中のその街は、未完成な地図の余白のように白く、 静まり返っていた。 確かめていないとちゃんと二十四時
2025/06/08 16:35
昼下がりの空気は、 まるで熱に煮えたぎる水のようにゆるく歪んでいた。 アスファルトの照り返しが窓硝子を熱し、 その熱が室内にじんわりと滲み込んでくる。 焦げ付くような夏の匂いの中に、古びた家の奥に澱む
2025/06/08 13:47
イラスト詩「閉じ込められた視界」
十年ほど前のことだ。母が肺に癌を患い、 最終段階に入ったと宣告された頃、 俺達は住まいを移さざるを得なくなった。 病院へのアクセスと、わずかに残された時間の共有。 それが俺達の生活のすべてとなった。
2025/06/08 08:56
イラスト詩「夢に出る彼女の顔が少しずつ違う」
春の終わり、大学を卒業したばかりの僕達は、 中央線沿線で部屋を探していた。 生活を共にするという決断は、まだ現実の重さを持たなかった。 娑婆気もあれば欲気もある、二十三歳。 邦楽のようにつらつら口ずさ
2025/06/07 23:15
Drive_with_you
都内の私立高校に通うAさんは、ごく平凡でありながら、 どこか無垢な透明感を湛えた女子高生だった。 彼女は目立つタイプではないが、 放課後の教室や週末のカフェでの小さな冒険が、 穏やかな日常を優しく縁取
2025/06/07 11:31
踏切
家の近くには、ひとつの踏切がある。 昼間はただの交通の通過点。 コインランドリーの裏手にひっそりと佇み、 人々が何気なく通り過ぎる場所。 だが夜になると、 その踏切は街の皮膚の裏側にひび割れのような口
2025/06/07 00:38
イラスト詩「リトルジャガーといちばん最初の魔法」
ねえねえ、知ってる、ある日のこと、 ももかは柔らかなぽかぽかの日差しの中で目を覚ましました。 生クリームが少し固まったような姿勢で目が開きます。 こんな時、ももかは世界がたまらなくうつくしいものに思え
2025/05/25 13:27
イラスト詩「十代の心」
(自然そのもののコントロール不可能な様相が、 よりクリアに見えてくる公園・・・・) 天井にくっついた風船みたいなものだよ それ以上進まない
2025/05/24 18:38
Ωの境界
夢の中で彼は、 「バーチャル・セルフ」になった。 それは詩的な喩えではない。 彼の意識は、量子コンピュータの演算空間に
2025/05/24 10:49
イラスト詩「なんちゃらかんちゃら」
そこにはもう何もないんだぜ。 鋭敏なる神経を有する触角の尖端のような舌も。 (思 い 出―――を・・ 青い水溜まり
2025/05/22 23:41
イラスト詩「decomposition」
夜が静かに降りてくる。 空は一枚の漆黒のヴェルベットに変わり、 星の代わりにネオンの粒が都市の輪郭を刺繍していく。 何の前触れもなく空のバランスが崩れる、 この夜が、静かに編集されていく。 まるでレンズの
2025/05/22 22:37
イラスト詩「春は咲いている」
チャイムが鳴った。 いや、「切断された」と言った方が正確だ。 刃のように細く鋭く、空気を裂いて、 この午後の透明な沈黙を真っ二つにした。 恋に落ちてゆく、 道徳の鎖、因習の鎖、 心を縛っているその人
2025/05/21 23:12
イラスト詩「深層」
夜が、タールみたいに地面に張りついてる。 歩道も車道も、じっとり濡れてて、 靴底が嫌な音を立てるたび、 何か自分がこの街に溶けてくみたいで気持ち悪い。 緊急極秘指令。 繁華街のネオンが、水溜まり越しに
2025/05/21 21:57
イラスト詩「白線」
夜が落ち始めた頃、 駐車場の片隅には、 ひんやりしたアスファルトの匂いが、 ゆっくりと満ちていた。 空を飛べたらいいのにな。 風を切って、旋回して、 帰り道まで迷子になることなく、 一直線の帰巣本能
2025/05/21 20:42
イラスト詩「お、なんか見えんな」
午後の陽ざしが、窓辺に最後のきらめきを落としていた。 そこにも序破急があり、 完成とは違う未成がある。 開いたノートの隅には、無意識に描いた小さな星の落書き。 酔い痴れの妄想さ。 もうすぐ死の灰。 ふ
2025/05/20 23:23
イラスト詩「街灯の光、風、そして行き先のわからない足音」
ねえ、気付いた? 夜が静かに降りてきてさ、 気がついたら、一つだけ街灯がぽつんと光ってたんだ。 あれ、まるで迷っちゃった誰かのために立ってるみたいでさ、 ちょっと切なくなるね。 普遍性の海の腐蝕作用
2025/05/20 22:09
イラスト詩「speak」
霧がゆっくり降りてきて、 なんか、世界が静かになった気がしたんだ。 (You are my destiny...) 偶然自分に属した権利ってやつ。 遠くで誰かが呼んでるような声。 でも、その輪郭はすぐネオンサインの海
2025/05/20 21:09
黄金の仮面と銀の影
足利尊氏が京都に開いた室町幕府は、 政権というより武家たちの利害調整装置だった。 将軍とは名ばかりの“調停者”であり、 守護大名たちは封建制の装いをまとった独立国主。 中央の名において地方を支配するので
2025/05/19 22:22
204
EDM 真夜中0時3分。 冷え切ったビルの谷間を、 鋭く尖った光の弾丸が弧を描きながら横切る。 Do it Do it 都市の流れ星。 それはまるで、星を模した銃口から放たれた未来の閃光。 漆黒の夜空を突
2025/05/18 22:28
203
Until the leaves fall once more 冬の気配が、静かに世界を縁取る十一月。 皮膚の神経線維に堪えがたい刺が触れる。 陽はすでに傾き、空の端には紅と紫が溶け合い、 まるで絹を染め上げる筆の跡のように
2025/05/18 21:26
202
夕方、君の胸が、震える理由 町の外れ、人目に触れぬ森の奥に、 時の流れから置き去りにされたような屋敷が、ひっそりと佇んでいる。 巨大な苔むした木々が鬱蒼と茂るだけでは飽き足らず、 赤茶けた煉瓦の
2025/05/18 16:23
201
君はいない 彼女は、夜の帳がゆっくりと降りるたびに、 心の奥に黒い墨を垂らしたような重い影を感じていた。 胸の中ががらんどうになり涙さえ出ないような悲しみ。 昼間、教室のざわめきの中で彼女に注がれ
2025/05/18 14:52
欠けた朝と満ちる夜 ――カヌースクール篇――
澄み渡る空の青が、湖面にゆっくりと溶け込む。 遠くでかすかに聞こえる鳥の囀り、そして波が岸辺を撫でる柔らかな音。 それで現実性がことごとく抜けてしまって、 ただお伽話の夢の国の光景のようなものになって
2025/05/18 11:20
欠けた朝と満ちる夜 ――料理教室篇――
フクロウカフェを出た後、さすがに鹿子田先輩も、 休日なので用事でもあるかなと思ったら、 「次は何処に・・・行こう・・・」と言う。 催促―――された(?) 街は週末の活気に包まれ、通りを行き交う人々の楽しげな
2025/05/16 23:22
欠けた朝と満ちる夜 ――ランニング&フクロウカフェ篇――
日曜の朝。 折角の休みだが、何もしないのも勿体ない気がして、 軽く運動でもするかと速乾Tシャツとランニングショーツといういでたちで、 公園に向かった。 公園には柔らかい朝陽が射し込み、木々の影が長く伸
2025/05/15 23:35
イラスト詩「Gravity & Light」
2025/05/14 22:36
言葉が生きる場所
Yo, 眼を閉じろ let me take you deep inside この世界の仕組み、疑問を投げかけながら ride 精神の傷、 皮膚を強靭にした面の皮の不死身。 選ばれたる少数という名の阿呆と悪党。 権力
2025/05/13 22:16
イラスト詩「俺の歌を聴け!」
2025/05/12 22:05
イラスト詩「雨に溶ける」
...いま 触れているもの...へ と... (...試行錯誤でパスワード入力 形式
2025/05/11 23:06
新しい時代の詩
心拍数は更に上がるのに、草原、 獅子の影は遠くなっていく。 ―――手の込んだ代用品、人生の代用品、時間の代用品。 過去それは、イリュージョンの
2025/05/11 16:04
イラスト詩「楽園」
小 さ な 躊 躇 い ―――。
2025/05/10 22:10
風景
“風景”という状態がある、 この未曽有の精密さに真正の治療あれば剥奪の極みをくれよう、 その雅びで
2025/05/10 22:05
プレイ、プレイ
しっとりと濡れた庭は その葉を一枚ずつむしりとるかのように また 根と根がぶつかって お互いの水気や養分を奪い合うように ( みずかさ ) が増して行く みずから・・ ああ、あんなこ
2025/05/10 22:04
夜は寂かに
おそろしくスローモウションに 明暗の鋭い切れ方 ・・・ふつと切れて巻き返す夜の部屋に 僕の視力が戻る 遠慮なく/思う存分
かもちゃん、つまらなさについて語れば
かもちゃんが公園で砂場で寝転がっていた。 子供たちが、ゆさゆさ、すると、顔を向けてきて言った。 「かもちゃん、今日は一日つまんないことをするダロ。 つまんないことは人生哲学の一つダロ。
2025/05/10 22:03
イラスト詩「イケメン」
ピクセル化した朝焼け あの頃僕が買ったコントローラーでは 動かせない Qi規格のワイヤレス充電ができない よくあること それが呪いかも知れないって言ってる 地雷ですってブラウザを閉じる気持ちも
2025/05/10 22:02
ビル管理の話
ビル管理を仕事とする上でやはり資格を取った方がいい。 とある会社では、資格が多いほど資格手当が出るからだ。 上位資格として三種の神器というものがあり、 「第三種電気主任技術者」「ビル管
2025/05/10 22:01
苔の話
苔とは何かといえば、緑色をしていて、 ジメジメしたところに生えていて、苔寺、 神社の境内にあるとか、岩の上とか、川にもあるもの。 「わびさび」とか「君が代」というのも正解だ。 日本の
2025/05/10 22:00
Serendipity
眼が覚めると色硝子の粉のような視界で、 期待していた。 旋律的な情緒、説明
2025/05/10 21:59
ずっと橋を渡りきるあいだ
籤を引いた。 (秘密に、または、ひそかに) -わかりました どうか内緒にして下さい。 -わかりました、わかりましたから、、 来るかな? と思う。――来るかな?
2025/05/10 21:58
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