不況と教育~私立と公立~
不況と教育~私立と公立~不況はまず弱者を襲うのが常であるが、わが国でも私立学校の授業料を払えなくて、退学を余儀なくされている生徒たちが増加しつつある。さらにもっと悲惨なのは、最初から高校あるいは大学への進学をあきらめざるを得ない家庭の生徒たちがいることだ。このような目に見える形での影響だけでなく、問題なのは所得格差が子どもたちの教育環境を悪化させ、教育への機会の平等を奪う結果を生じさせている点である。たとえば、通塾の当否はさておいて、受験競争の厳しい中で塾に通える生徒と通えない生徒との間に、かなり明確に学力の差が見受けられるといった形での格差である。そのほか、従来からある問題として私立のある学校へゆきたかったけれども、お金の関係で公立へ行かざるを得なかったという風に、学校選択の自由が問われる問題もある。ここでは...不況と教育~私立と公立~
2009/09/10 23:30