クローバー

8．コントロールできない気持ち 小羽 side

Lyraのライブツアー最終日。 私は、地元で行われるライブに参加するべく、準備をしていた。 Lyraのライブは、前回見に行った地方でのライブ以来だ。 あれから1ヶ月。 拓哉は、私のことを覚えてくれているかな。 それとも、もう忘れてしまっ

2009/10/04 15:48

7．抑えられない気持ち 奏汰side

イライライライラ。 今日一日中、ずっとそんな感じで何も手に付かなかった。 小羽の姿を見ては、イライラ。 どうにもならない自分の気持ちにイライラ。 学校を終え自分の部屋に帰り着くと、 ――バンッ！！ イライラをそのまま、バックを壁に投げつけ

2009/09/08 21:42

6．思いがけない告白 小羽side

……ん？ ふと視線を感じ、そちらの方へと顔を向ける。「うっ……」 な、なにあれ。 視線を向けた先で、こちらを睨みつけるような奏汰の視線とぶつかる。 なんで睨んでんの？ 私、何かしたっけ？ 一度目をそらし、もう一度奏汰の方へと視線を向けてみ

2009/08/16 20:42

5．変化 奏汰side

「……お～い」 変だ。「小羽～」 何かがおかしい。「……」 自分の机に座り、肘をついた手に顎を乗せ、ぼーっと窓の外を眺めている小羽の姿を見て、俺は違和感を感じていた。 この前、小羽がLyraのライブに行ってからというもの、何かがおかしい。 今ま

2009/08/02 16:57

4．思いのままに 拓哉side

もう……着いたのか。 ホテルの前に着いて、彼女と向き合う。 まだ、離れたくない。 そんな思いが、胸一杯に広がる。 こんな気持ちになるのは、初めてだった。 今日会ったばかりで、しかも名前すら知らない相手にこんな思いになるなんて……。 俺、どう

2009/07/19 20:44

3．離れたくない 小羽side

め、め、目の前に、あのLyraの拓哉がいるっ！？ 嘘でしょう！？ あの拓哉が、私を助けてくれたの！？ そう思ったら、叫ばずにはいられなかった。「えぇぇぇぇぇぇぇぇ！？ うっそ！？ なんで？？」「お、おいっ！ ばか！ 声でかい」 突然大きな声を

2009/07/12 20:10

2．磁石のように 拓哉side

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」 コンサート会場を出た瞬間、耳が痛くなるほどの歓声に包まれる。 スタッフに抑えられながらも、必死でこちらへと手を伸ばしてくる女の子たち。 あちこちから、俺らメンバーの名前を呼ぶ声、声、声。 それに対し、とびっきりの

2009/07/05 20:57

1．ファン 小羽 side

「最っ高～～～～っ！ ひゃっほ～！」 雄たけびを上げながらジャンプした私を、すれ違って行く人が振り返って見て行く。 でも、そんなのは気にならない。 私は、興奮していた。 最高に、興奮していた。 大好きなLyraのライブを見た後は、いつもこんな感じ

2009/07/03 22:05

登場人物

☆ 成瀬 小羽 （なるせ こはね） 17歳 Lyraの追っかけ☆ 仲原 拓哉 （なかはら たくや） 24歳 Lyra ベース担当☆ 富永 心 （とみなが こころ） 22歳 モデル☆ 神谷 奏汰 （かみや そうた） 17歳

2009/07/02 23:10

よろしくです☆

いらっしゃいませ☆こちらは、4人の視点で描いていく恋愛小説「クローバー」です。読みにくい点もあるかと思いますが、気長にお付き合いくださいませ。よろしくお願いします｡.:♪*:･'(*⌒―⌒*))) ｽﾍﾟｼｬﾙｽﾏｲﾙ

2009/07/02 22:38