美月と俺 蓬田編(VS安西さん)
「安西さんはそんなに嫌なやつなの?」自分の親の取引先の人。というスタンスの美月は気になるようだった。俺の彼女、悦子が名古屋に行ってしまってから三ヶ月。俺たちももうすぐ大学を出て、就職する。俺は自分の勤める会社の研修で小躍りした。「しばらくは名古屋支社に研修に行ってもらうから。身辺の都合は付けといてくれよ。」担当者はしゃれた事を言ったつもりで、俺たちにニヤッと笑って見せたのだが。「しばらくって、どのくらいですか?」他のやつが沈んだ口調で質問してる。「本社での業務もこなしながらだから、ずっと行けって訳じゃないんだが。最初の土日は、ん~だいたい夏ぐらいまでは交代で行ってもらう。」詳しい勤務表などは入社前に渡すから、とそこで説明は終わった。正確には金曜日の朝早くに名古屋へ飛び、金土とかけて研修。日曜に休みという感じらし...美月と俺蓬田編(VS安西さん)
2009/11/07 13:36