123. 我慢の先。
「心が落ち着くBARがあるんです、行きましょう」「ごめんなさい。大丈夫ですから、、、」「駄目ですよ、こんな時、とことん話さなきゃ」三人はタクシーに乗り繁華街から少し外れた薄明かりのBARに入った。「真美、これからどうしたいの?」「好きで好きで、いつも頭から離れないの。彼が踏み切った以上は私が引くなんて事出来ない」「そうですよね、もう行くしかないですよね」ジュンは自分にも言い聞かせている様に何度も頷いた。「ちょっと、ジュンさん、、、、」友梨香はジュンの肩を押した。「真美さん、責任をとりましょうよ。覚悟を決めましょう、そして彼を支えてあげて下さい」真美は、びっくりした目でジュンを見つめた。「これから大変になりますよ。いいじゃないですか、人生は一回だけだし、欲しいものは欲しいと言いましょう。雅也君の意見も取り入れて」...123.我慢の先。
2014/05/18 08:55