最後の心

最後の心

浮浪者が公園のベンチで凍えていると、革手袋をした紳士が何か温かいものをと硬貨を握らせた。翌朝同じ公園の木に紳士が首に紐を掛けて眠っているところが見つかった。身なりとは裏腹に懐にあったのは空の財布だけだった