ローマ教皇に批判

ローマ教皇に批判

日本ではほとんどニュースになっていないと思うが、いまドイツでは、カトリック教会の頂点に立つローマ教皇(ローマ法王)に批判が高まっている。この年明けに、教皇がくだした決定がさまざまな問題を引き起こしているのである。カトリック教会は、いまから45年以上前に開催した「第二バチカン公会議」でさまざまな改革を行った。たとえば、プロテスタントなど他のキリスト教派や他の宗教との対話をすすめること、それまでラテン語で行っていた教会の儀式(典礼)を各国語で行うこと、などである。しかし、これら一連の改革に対して、教会の古来の伝統が破壊されるとして反対した保守派のグループがいた。かれらは、公会議の方針に従わず、旧来のやり方を守り、独自の神学校なども設立して司祭を養成しはじめた。彼らは1970年に「ピオ10世司祭兄弟会」というグループ...ローマ教皇に批判