なぜ働いていると本が読めなくなるのか
1980年代以前に長時間労働に従事する人々が本や雑誌を読めていたのは、それが労働や社会的地位上昇の役に立つ「知識」を得る媒体だったから。 1990年代以降、労働や成功に必要なものは、自分に関係のある情報を探し、それをもとに行動することとされた。 「自己実現系ワーカホリック」では、余暇を楽しむ時間は得られない。 現代において、労働に関係しない文化的な時間を楽しむには、余裕を持つことのできる「半身」の働き方をすること。 半身で働くことで、働きながら本を読める社会にしよう、というのが結論。 (集英社新書) 明治時代になってはじめて、黙読という文化が生まれた/日露戦争後の地方改良運動によって、日本..
2024/08/30 08:35