麒麟児
江戸城無血開城を成し遂げた二人の麒麟児、勝麟太郎(海舟)と西郷吉之助(隆盛)の物語。 「命」も「名」も「官位」も「金」も求めず、幕府にも新政府にもいる反対派を抑えて新しい政治体制の構築を果たした二人。その交渉と対話を読み進めていくに従い、心が洗われていく。 運のない男・勝だが、努力を重ね閉塞感を打ち破って行くその姿に、勇気と希望がもらえる。 (角川文庫) 勝安房守は、味方のなかには敵が沢山いるくせに、敵のなかには敵らしい敵が射ない/勝も西郷も、思想を問わず人脈に重きを置くとともに、間者を使うこと、人を遣わすことに、長けている/不動智/この世で勝の心を最も挫くのは、やはり慶喜という、果てしな..
2024/06/13 07:47