HEISEIとは

HEISEIとは

引退公演を観にいく。時間を勘違いしたため一本目の夢音は半分しか観られず。申し訳ない。若さ溢れる作品でした。HEISEI既成脚本の脚色。シーンのカット、人物やラストを改変しているためもはやオマージュ作品と言ってよいか。1960~1990年までの時代が色濃く反映されている作品のため、その当時の「匂い」を分かっていないと台詞が正当化されない。またネットが生活の一部となっている今の子達に、ネット創世記の独特の閉鎖感が分かるのかなと思っていたが、実際に観て驚いた。まず先の「匂い」を演技の熱量できちんとカバーできている。役ではなく人間としてそこに立っていた。役の個性と役者の個性がガチっとはまっており、「あれ当て書きだっけ?」と思えるくらいだ。これは本当に奇跡的と言ってもよい。何より空間を支配できていた。私はあの舞台空間に十...HEISEIとは