成仏の方法(8)

成仏の方法(8)

今回は、「繊細な意識」を、更に深く広くしていくとどうなるのかの続きです。ここまで来ると、言葉での説明がますます難しくなってきます。「繊細な意識」を「粗雑な意識」の言葉で翻訳し説明するので、それは呪文のようになり、音に響くばかりで意味が伝わらなくなってきます。先回までは、成仏のために「身」は「空」である。と知る(変化させる)事でした。タオで言えば小周天、密教では、究竟次第コースです。そして次は、自己を離れ、自己が全体に融合することを学ぶ大周天、生起次第コースになります。頭頂の穴から「繊細な意識」の自己意識が外に出て、全体(外部)と交わる体験をします。本来、「一即多、多即一、相即相入」の「対称性」状態である「繊細な意識」では、全体と部分との区別はないのですが、言葉の説明が「自己」と「外部(全体)」の二項分類(対立)...成仏の方法(8)