フランスで見聞きする言葉、面白いと思った表現、慣用表現の語源、フランスの文化や歴史などで使われている専門用語など、興味を持って調べたことを記録しています。
3カ月くらい前のこと。日本で小麦粉の価格が上昇しているのを受けて、小池都知事が米粉を使ったパンを食べるようにとPRしているニュースがあった。米粉パンを知事は「もちもち」と言って嬉しそうに試食していたが、私はパンが「もちもち」だったら気持ち悪い。日本語の「もちもち」は「美味しい」とイコールになっているらしいというのは、既にこのブログで書いていた。【ふるさと納税】【結Musubi】グルテンフリー米粉パンよくば...
今年2022年は日中国交正常化50周年ということで出てきたニュースに、興味をひかれるものがあった。1972年、日本国と中華人民共和国が国交を結んだ時のことである。田中角栄首相が北京を訪れた時の晩餐会で行ったスピーチの中にあった「迷惑」という言葉を訳すのに通訳が使った中国語が、周恩来総理を激怒させたというのだ。「迷惑」の語源は、漢字の通り、迷い惑うことで、どうしていいか分からなくなることだそうだ。しかし、現代...
ここのところ、安倍元首相の襲撃事件をきっかけに、旧統一教会がどれほど家族を崩壊していたかを知っただけではなく、政治家たちと結びついて日本を支配する歩みを進めていたことを知って震撼した。勇気を持って真実を伝えるジャーナリストや、被害者を少なくしようと立ち上がって政治家たちに訴える弁護士たちもいる。かなり慎重に言葉を選んで発言していると感じるが、坂本堤弁護士一家殺害事件のようなことが起こらないことを祈...
最近に気になってしまった言葉に「弔問外交」というのがある。安倍元首相の国葬は、日本にとっては弔問外交の機会になるとする報道があるからだ。7月中旬に国葬を実施すると表明した岸田首相は、その理由について(1)憲政史上最長の8年8カ月にわたる在任期間、(2)経済再生や外交で業績を残した、(3)弔意外交の機会になること、(4)暴力には屈しないという姿勢を示すという4点を繰り返してきた。盛大に葬儀をしたら、外交儀礼...
旧統一教会についての報道で、やたらに「サタン」という言葉を耳にする。それで思い出した。成人して独立した友人の息子の家に遊びに行ったら、可愛い猫がいた。猫の名前はリュシフェールだと言う。彼が子どもの時に家庭教師のような存在だった友人が「なんで、そんな変な名前を付けたの?」というようなことを言った。そして私の方に振り返って、「Lucifer って、Satanのことだよ」と説明してくれた。この友人は、私にもフランス...
「記憶にございません」という表現を奇妙に感じると書いたのだが(こちら)、ここのところ「説明する」という日本語も気になってしまっている。「説明する」とは「言い訳をする」ということ?「説明する」とは、こちらが理解できるように内容を嚙み砕いて話してくれること、フランス語にすれば「expliquer」だと受け取っているのだが、私は間違っているのかもしれないと思う場面に度々出会うのだ。安倍元首相がよく使っていたよう...
フランスでは、1970年代半ばに統一教会にはまった若者が家族から離れていくということで、親としては子どもを拉致されたと受け取って反対運動がおきたようだ。その20年後には統一教会は危険だという報告書が出され、2002年に反カルト法が制定された。危険な宗教を壊滅するのは微妙なので年数がかかるということなのだろう。日本でも統一教会の霊感商法は問題になっていたので、オウム真理教を2000年に解散させた後に統一教会を検証...
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