はたおと

はたおと

機織りの高等科最後の課題、縞木綿の着尺を織っています。春に縞の設計をして糸を染めることから始まった着尺制作。経糸を機にかけるまでおよそ半年、十月からようやくシャトル(投げ杼)をもち、緯糸を打ち込み始めました。ごく淡い朱鷺色(ときいろ)の縞に、浅葱色の縞を添わせて。カラ‥トン、トントン、カラ‥トン、トントン、‥‥あとはもう、できるだけ同じリズムで、無心にひたすら、平織りです。着尺の長さは、13メートル。長い長い、道のりです。はたおと