【少女を埋める】&【作者と書評者との闘争】
文學界(2021年9月号)月刊文芸誌はあまり読む習慣はないのだが、桜庭一樹著「少女を埋める」に興味が沸いて最初図書館から借りて読んだが、作者と書評家との間で記述をめぐり紙面騒動が起きているとYouTubeや朝日新聞「文芸時評」の記事を呼んで、再読がしたくなり購入してしまった。桜庭一樹さんは名前は知っていたが、一度も手にしたことはなくて、デビューした当時は男性作家かと思ったほど。冒頭は「鳥取どう?空気きれい?ねぇ、山とか自然は?」父の病状が悪化して故郷の鳥取へ帰って、ビジネスホテルでリモート面会などしている様子が書かれている。鳥取の城壁を作る時に人柱を埋めたという言い伝えの話が出てくるが、私も子..
2022/12/19 23:00