「宇宙飛行士ピルクス物語」~「審問」「運命の女神」~スタニスワフ・レム①

「宇宙飛行士ピルクス物語」~「審問」「運命の女神」~スタニスワフ・レム①

「要約:レムの小説観は非常に狭苦しくとんちんかんであり、おそらくそれはかれの社会性の欠如からきている。レムの作品に一貫するのは人間嫌いと社会の不在であり、それはかれのぶっとんだ小説のおもしろさの源泉であると同時に一つの限界でもある。感情なき宇宙的必然の中で:スタニスワフ・レムを読む(季刊『InterCommunication』2006年夏号)山形浩生」スタニスワフ・レムは、知能指数がえらく高く(180をたたき出したらしい!)、理屈好きで、気難しい、皮肉屋のおじさんでありながら、密度の高い知的、独創的な作品を生み出してきた、自他ともに認めるSF界における孤峰の一人であります。私は、「ソラリス」はもちろん、目についたレムの作品は、それなりに購入してきたのですが、面白くないことはないものの、難しそうだなと敬遠し...「宇宙飛行士ピルクス物語」~「審問」「運命の女神」~スタニスワフ・レム①