【レビュー】本日中にお召し上がりください|性悪ドSイケメン×いじめられっ子エリートの10年愛
予想以上に「性悪イケメン×いじめられっ子」なガチ展開で、最初から最後まで心がザワザワした。太陽の「いじめられっこエリート」っぷり、これはもう一種の才能だと思う。子供の頃から姉や先輩にいじられ続けて、もう脊髄反射でオドオドしちゃう。攻めの樹さんが笑顔で近づいた瞬間、「あ、これはヤバいやつ」って本能的に察知して逃げたいのに、結局うまく逃げられない。正直読んでて「太陽、もうちょっと警戒しなよ…!」って何度もツッコミたくなった。けど、そういう子ほどおいしくいただかれちゃうんだよなぁ、BLの世界って。 樹さんはザ・性悪イケメン。外ヅラは良いのに、太陽のことを「からかって遊ぶ」タイプのドS。いや、笑顔が逆に怖いって!目が全然笑ってないし、太陽を追い詰めていく姿はちょっとサイコ感すら漂う。個人的に「優しくしてほしい」と泣く太陽に対して、最後はちゃんと(?)甘くなる樹さんのギャップにはやられた。最初あんなに意地悪だったのに…やっぱりデレると破壊力抜群だよ。攻めの「君の男なんだから」発言、僕もリアルに壁ドンしたくなったし、不覚にもキュンとしてしまった。 太陽の「流されやすさ」とか「ちょろさ」も魅力だけど、実は結構芯のある子なんだなって思う。ズケズケ言いたいことも言っちゃうし、攻めにびくびくしつつも反抗する瞬間がちゃんとある。あの「嫌いだったはずのセックスを求めてしまう」瞬間は、完全に堕ちたな…と思ってちょっと笑ってしまった。ああいう、「好きな人にしか見せないデレ顔」って本当にズルい。翌朝の可愛さも無敵だった。太陽、最高! でもやっぱり、樹さんのドSっぷりに「やりすぎ!」って心の中で何度も叫んでた。太陽のネガティブさも相まって、見てて胸がギュッと苦しくなる場面も多かった。「俺だって大事にされたい」って泣いてるシーン、めちゃくちゃ共感しちゃった。普段明るく見せて平気そうだけど、実はものすごく「優しさ」に飢えてるんだよね。太陽の「甘え方を知らない」感じとか、ギューっと抱きしめられるだけで涙ぐむ素直さは、守ってあげたくなる可愛さがある。 そしてこの作品、10年後の2人の姿まで描いてくれてるのが良かった!現実的な展開で一瞬「おおっ…」ってなったけど、不安を抱えながら、それでもちゃんと愛を確かめ合って、ようやく関係が安定していく様子にはグッときた。あの「10年分の重み」を感じさせてくれる描写、BL漫画では意外と貴重だと思う。ぶっちゃけ、やっと
2025/06/18 19:00